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西村ヒロチョの音楽室#2 別館 「ヒカリ先生の放課後」 <後編>


こんにちは。作曲家・鍵盤奏者の望月ヒカリです。


今回の記事はこちらの後編!おさらいはこちらから↓

基本的に「ライブを観た方向けの記事」になっているので、
ところどころボカしながらになりますが、ご了承ください。
全貌が気になった方は、ぜひ生のライブを観たり、配信を観てください!!

次回は9/27の18:30〜、ヨシモト無限大ドームⅠです。

では、早速スタート!

・歌詞について

本編でも少しお話しましたが、歌詞を書く際にもさまざまなルールや
ここを押さえておくといいよ、というポイントがあります。
今回は、その中のほんの一部ですが、3つ、
これを意識して作詞をしてみましょう、というお題を出させていただきました。

で、TOP画像の後ろに、ヒロチョさん直筆のそれがあるので、
よーーーくみるとわかるかと思いますが(会場に足を運んでくださった方には
限定、直筆歌詞カード&生サインがあって、お宝だなぁと思いながら見ていました)

すごくロマンティックな歌詞ですよね。ライブ本編では、最初に歌詞を拝見したときの感想をバシバシと言ってしまいましたが(笑)、少なくとも私は、こんなにロマンティックな歌詞は書けないですw

あくまでも「私の好きな」歌詞のポイント、にはなりますが、

・字面で見たときに色を感じたり、世界観が見える
・一行でもいいから、誰かに共感してもらえるポイントがある
・引っかかるワードがある

があります。全部の歌に求めている訳ではないし、歌詞も曲もファンション性やトレンドがあって然り、だとは思うけれど、ラブソングの場合は、
ある程度、上のポイントを押さえておけるといいんじゃないかな?は思います。

今回のヒロチョさんの歌詞は、深掘りコーナーでお話してくださったところに、いいワードがたくさんあって「その言葉を入れたら、この歌詞、もっと輝くやつ…!」っていうのが結構あった気がします。読み手によって色々な解釈があってもいいよね、な歌詞があるのもわかるけれど、状況説明がもうちょっとあった方がいいのかな?とか。歌詞にする前に、この曲を作る「素材」になるワードがたくさん出てきているので、それをもっと事前に出せるだけ出し切ってから、文章にするといいんじゃないかな?と思いました(ご本人にもお伝え済みです)

恋愛の歌だと、同じ曲でも10代の頃に聴く印象と、30代になってから聴く印象とで、経てきたものによる違いがあったりするけれど、歌詞が示している場面設定や関係性は変わらない、とかね。こっちが勝手に解釈を変えられるのはあるけれど、ある程度の提示ができていた方がいいんじゃないのかな、、と、私は思いました。書いていてふと「ワインレッドの心」を思い出しましたが、分量がなんとも絶妙な曲(歌詞)ですね。。痺れました。

・どこをもって完成とするのか?

本編でも話題にありましたが「余白」や「間」の分量ってすごく難しいと思います。実際、歌詞と歌入の音源で聴いていた時よりも、会場リハのサウンドチェック時に、初めてヒロチョさんのパフォーマンスを観て「なるほど」と思いましたもん。生歌と動きを見たら、「正解だな」と思わせてくれるだけのものが、そこにはありました。さすがです!

正直、私の添削ver.ではイントロをカットしていたんですが、そこの部分も動きがあったり、要は「ステージング」がきっちりしていれば、そこに意味もできるし、アリな訳です。芸人・西村ヒロチョとして、あのオリジナルを歌うのであれば現状の曲のままでも、良いと思いました。現に私は、サウンドチェックのときに涙を流して笑いましたw
でも、今回は芸人としてではなく「シンガーソングライターとして」というのがオーダーにあったので、笑うリアクションがアリなのかNGなのかは、結構大事なポイントだと思います。

・メロディーについて

一番最初に引っかかった部分が、Aメロの4小節目の最後の音でした。
さすがにライブにきてくださった方&配信を観てくださった方で、この話を聴いて「あぁ〜!あの部分ね!」となる人も少ないと思うので、YouTubeなど、更新されるのを待ちましょう、笑

ご本人にも伝えたのですが、ここの1音の違いで、この主人公のキャラクターまでもが変わるので、どうしたいのかを考えてみるといいです。と。私個人的な好みもあるけれど、失恋の歌の時って、悲観や諦めばかりが見えるよりも、その中に少しの「つよがり」が見える方が、前者も引き立つと思うんです。だって、失恋した時って、すぐに相手への気持ちがゼロになる訳ではないじゃないですか。ある程度の「共感性」を得た方が、聴き手にも伝わりやすくなるし、グッとくると思います。単純に、ヒロチョさんの魅力も増しますしね。


あと、これは私自身も普段から意識していますが、「ある音ばかりに集中しがち問題」があって。それは、一般的に1度と5度の音が多いというのですが、果たして今回の曲はどうだったでしょうか…?いやはや、学びが多いです。


・アレンジについて

個人的にはヒロチョさんの初稿バージョンも好きなので、コードとかテコ入れをしたら、このバージョンでもOKじゃないかな?と思っています。90年代を感じるギラギラな感じ。結構好きでした。

ギャグにならないように、を意識した、「初稿バージョンに私がちょいとアレンジを加えたバージョン」は、本編のエンディングで流していただきましたが、こういうのをやるのも好きです。ホント楽しい。

本当はコードも直せたらよかったですが、あえてそこは同じにして。それでも「こんなに印象って変わるんだな」な、やつですね。なぜコードを直した方がいいのか、、、については、きっと今後のヒロチョ音楽室でやりそうな気もするので、取っておきます、笑


・ぜひ、生を体感してほしい!!

ホントこれにつきます。音楽9でお笑いが1、なんてヒロチョさんはおっしゃっていますが、いやいやいやいや。MCのデニス松下さん(通称ノブさん)の仕切りも最高だし、お二人が同期ということもあるのか絡みを見ていても楽しいです。

なんと言っても、私はお笑い好きな素人、なので、音楽面でしっかりプロとしてのあれこれをしていれば、あとはどうにでもしてくださる、という安心感がね、笑。このライブならではの3人のセッションも、すごく面白いですね。それこそ、セッションの部分は、私がどうにでもできるので、お任せください!の気持ちでいます。


次回は、どんなことをやるのか?
いずれはヒロチョさんのオリジナルをリリースしたり、紅白に出たり!?!?
そんな展開や野望があるのかは分かりませんが、今後もお楽しみに!


読んでくださり、ありがとうございました!



望月ヒカリ

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望月ヒカリ(作曲家・鍵盤奏者)
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