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「いかなる花の咲くやらん」後書きに代えて1

「いかなる花の咲くやらん」いかがでしたでしょうか。
平塚に越して来て初めて虎女さんという名前を聞きました。どうやら実在した女性で悲しい恋をしたらしいぐらいのことしか分かりませんでした。
虎女、曽我兄弟について無知だった私が、曽我物語を読みたいと思いましたが、読みやすい小説を見つけることが出来ませんでした。歌舞伎からストーリーを追いたいと思っても見つけられず、吾妻鏡を読んでも難しすぎ。
メモを取りながら吾妻鏡を読み進め、言い伝えをたどり、やっと大筋が見えてきました。
そして鎌倉時代初期に書かれた真名本、その100年後頃に書き直された仮名本、江戸時代に歌舞伎の台本として書かれた物があるようだとわかりました。
鎌倉時代初期は源氏の最盛期のため、源氏に配慮された話しになっているとか、仮名本の時には弟の五郎様にも恋人がいたことにしたほうがウケが良いとか、歌舞伎では華やかさが加味され衣装が派手になったり、時の移ろいと共に話しも成長していったのだなと思いました。
虎女亡き後、行脚する尼さん達が虎女の悲恋を伝え歩き、その尼さんたちが虎女として、言い伝えられたということもあったようです。

長くなりそうなので今日はここまで。


「いかなる花の咲くやらん」後書きに代えて2に続く


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