Bingから読み解くSEO - Weekly SEO(2020/7/4)
SEOおたく(@seootaku)です。
早いもので、Weekly SEOも7回目になりました。少しずつ多くの方に読んでいただけるようになり、嬉しく思います。
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今回のWeekly SEOは、Bingのランクファクター一本です。一本ですが、知識としてかなり重要なものだと思います。
それでは参ります。
Bingのランクファクター
BingがWebmaster Guidelineを更新しました。
Googleは、ランクファクターをほぼ公開してくれていないので、ありがたいです。
Bingは、結構頻繁に検索エンジンの中の仕組みをチラ見せするんですよね。
Bingの日本の検索エンジンシェアとしては、3%程度なので特にBingに向けて最適化をするのは筋がよくないかもしれません。
ただし、基本的にはGoogleと同じような思想で検索エンジンを作っている会社なので、彼らがどのようなアルゴリズムで動いているのかは押さえておいて損はないでしょう。
それでは、Bingのランクファクターを記載していきます。
●Relevance(関連性)
Bingによれば、関連性とは、ランディングページのコンテンツが検索クエリの背後にある検索意図とどれだけ密接にマッチしているかを意味すると言います。
ページ上にある用語が直接一致するだけではなく、ページを参照するリンクで使用されている用語なども含まれるとのこと。
同義語や略語なども、意味的には同様のものだと解釈することができ、うまいこと関連性を評価しているそうです。
「クエリとのマッチ度」などとSEO界隈では呼ばれたりしますが、検索者のクエリ検索意図を100%解決するコンテンツを作成することが大切ですね。
●Quality & Credibility(品質と信頼性)
Bingは、著者の信頼性やサイトの評判を利用していると述べています。
また、「ページ自体の評価」も含むと言及していました。
例えば、データソースを引用して参照している記事は、データソースを引用せず説明しているものよりも質が高いと考えるそうです。
逆に、攻撃的な発言や主張をしていると判断されるとそのコンテンツの質を低いものとして評価するとも語っています。
このセクションを読んで、発リンクの重要性を再確認しました。権威のあるサイトの情報は積極的に引用して、発リンクをすると良さそうですね。
●User engagement(ユーザーエンゲージメント)
ここも面白いです。
Googleは、何年も前からCTRやサイト滞在時間といった「ユーザーエンゲージメント指標」は見ていないと述べていました。
しかし、Googleの競合であるBingは「ユーザーエンゲージ指標を見ている」と述べています。
Bingはさらに、ユーザーがどのように検索結果と触れ合うのか(インタラクション)を見ているとも述べています。
(おそらくポゴスティッキングなどを見ているのでしょう)
明確にユーザーエンゲージメント指標を見ていると述べるのは意外でした。
どのようにBingがユーザーエンゲージメント指標を利用しているかというと、抽象的ではあるものの、次のような問いを投げかけているそうです。
・ユーザーはあるクエリの検索結果にクリックスルーしたか?
・クリックスルーした場合はどの検索結果にアクセスしたか?
・ユーザーはクリックスルーした検索結果に時間を費やしたのか?
・それともすぐにBingに戻ったのか?
・ ユーザーはクエリを調整したり、修正したりしたのか?
検索意図と合致した一覧画面を出すことができているかどうかを、ユーザー行動というフィードバックによって磨き込んでいるような印象ですね。
この辺りの指標をGoogleは見ていないとは言っています。
しかし、たとえアルゴリズムに含まれていないとしても、サイトのCVを最大化する目的から落とした時には重要な要素になるでしょう。
●Freshness(鮮度)
Bingは、より新鮮で最新の情報があるコンテンツを好むと明言しています。
ただし、最新情報が大切な領域とそうではない領域はあるので、このアルゴリズムが働く領域とそうでない領域は若干分かれていそうです。
Freshnessについては、Googleは明言していないものの直近ものすごい重要な要素であることを感じます。
キャッシュの更新頻度などは追いかけるべき指標の一つのように感じますね。
●Location(位置情報)
検索者の位置情報は、コンテンツのランク付けに影響を与えます。
これはGoogleも公式に言ってた気がしますね。
ユーザーがどこにいるか(国や都道府県、市区町村レベル)、ページがどこにホストされているか、ドキュメントの言語は何か、などを考慮しています。
エリア系サイトを運営する人にとっては、かなり重要な要素だと思いますね。
●Page load time(ページの読み込み時間)
ページの読み込み時間が遅いと、訪問者はコンテンツが読み込まれる前に離脱してしまう可能性があります。
これは、ユーザーエクスペリエンスの低下ですし、満足のいかない検索結果とみなされるでしょう。
Googleも読み込み時間を早めることを推奨していますが、Bingは明確に速さとランクに因果があると述べてくれていますね。
Googleが、Core Web Vitalsも2021年以降でランク要素に加わると述べているように、早いWebは正義になりつつあります。
技術的な改善が必要な場合が多いですが、ぜひ少しずつ、できるところから初めていくのが良いと思います。
まとめ
BingとGoogleのアルゴリズムはもちろん違います。
ただどちらも検索エンジンです。同じところを目指して日々改善を続けていることには変わりありません。
また、SEOでは頼りになる情報が少ないです。少しでも頼りになるファクトや情報があるなら積み上げていくのみです。
今回のBingのアルゴリズムから、何か少しでもサイトに活かしていただけると幸いです。
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