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Googleがオリジナルコンテンツよりも盗作を重視する理由 - Weekly SEO(2021年6月28日)

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Googleがスパムアップデートを実施

・6/24にスパムアップデート第一回をリリース
・翌週にスパムアップデート第二回をリリース

アップデートの具体的な内容には触れられていませんが、Tweetに添付されていた動画を拝見する限り、検索順位をあげるためのスパム対策ではなく、ユーザーに害を与えるスパムの対策のように感じました。

基本的にホワイトに運営しているサイトであればノーダメージor相対的にポジティブになるアップデートかと思いますので、特に気にする必要はないかと思います。

ただ、もし何かしら順位下落が発生したりしているのであれば、Googel公式ガイドラインにある下記のスパム系施策を実施していないかを確認してみましょう。

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Googleがオリジナルコンテンツよりも盗作を重視する理由

Googleウェブマスターオフィスアワーで、次のようなやりとりがありました。

“Can you tell me if someone who is copying my content consistently and ranking better than us, …what could be the factors which we should look into or what measures we should take…?”

"私のコンテンツをコピーし続けている人が、私たちよりも上位にランキングされている場合、...どのような要因を考慮するべきか、あるいはどのような対策を取るべきか、教えてもらえませんか...?"

ニュースサイトへの転載を行っているメディアサイトや、同一商材を複数サイトで取り扱うデータベース型サイトで頻繁に発生する「オリジナルが転載コンテンツに順位で負ける問題」に似てますね。

Googleのジョン・ミュラーの回答は下記です。

“From my point of view it’s something that we can determine to a large extent.

But even if we know which one is the original and which one is the copy, sometimes it makes sense to show a copy in the search results.
So that’s something where it’s like it can happen.

And one of the situations where I have seen this happen consistently is if a website is of lower quality overall, where when our systems look at it they’re like, well we can’t really trust this website.

But if a higher quality website were to take some of this content and publish it, we would say, well we know more about this website and actually maybe we should show this content in the search results.

That’s also one of the situations that you might be running into where maybe it’s worthwhile to also invest in improving the quality of your website overall.

So not just that one article that apparently people like. But also the rest of your website overall.”

"私の視点では、それはある程度判断できることだと思います。

しかし、どちらがオリジナルでどちらがコピーかがわかっていても、検索結果にコピーを表示することに意味がある場合もあります。

そういうこともあり得るということですね。

私が一貫して見てきたのは、ウェブサイトの品質が全体的に低い場合で、私たちのシステムがそれを見ると`、「このウェブサイトはあまり信用できない」となってしまいます。

しかし、より質の高いウェブサイトがこのコンテンツを公開したとしたら、私たちはこのウェブサイトのことをもっとよく知っていて、実際にこのコンテンツを検索結果に表示すべきかもしれないと思うでしょう。

このような状況では、ウェブサイト全体の質を高めることに投資する価値があるかもしれません。

つまり、明らかに人々に好まれている1つの記事だけでなく あなたのウェブサイトの他の部分も含めてです。"

要約すると、サイト自体が信頼できないと判断すれば、コピーを検索結果に表示することはあるということです。

ただ、信頼できないならそのサイトのコンテンツを検索結果にそもそも出すなよって話なので、やはりGoogleはオリジナルとコピーをそこまで精緻に判断できていないのでしょうね。

オリジナル判定をもらうためには、どこよりも先にインデックスされることの重要度が高いと思います。

オリジナルであることは大前提なのですが、オリジナルであることをきちんとGoogleに認識させるための努力もするようにしたいですね。

Twitterでもこちらの情報を発信しましたが、多くの方の反響があったのでコピーコンテンツに悩んでいるサイト運営者は多そうだなと感じました。

直帰率を下げる7つの方法

前編・後編があるのですが、7つの方法は下記だそうです。

1. ページの表示速度
2. 対応する検索意図の幅を広げる
3. スマートCTA
4. 逆ピラミッド型の文章構成を使う
5. サイト内検索をシンプルにする
6. メディアを追加する
7. レイジクリックやデッドクリックを減らす

2の検索意図の幅を広げるは、直接的に順位上昇にも繋がると思うのでやりたい施策ですね。

より包括的な検索意図に答えるコンテンツにしたり、ページ内で応えきれない場合には関連するコンテンツへのリンクを適切に設置したりするなど、やれることは多そうです。

直接的に直帰率をランクシグナルとして使っていないとGoogleは公言していますが、何かしら近しい指標は使っていそうなので、直帰率の減少に向き合うのは悪くない選択肢だと思います。

ページオーソリティの概念は存在しない

前週に、品質はページレベルではなくサイトレベルで見ている的な発言があり、その続きです。

ページレベルでは判断できない指標がある場合には、サイトの品質をそのページの評価に利用するといった感じなのですが、下記の文章は参考になりました。

While Google might not be able to assign a specific authority to a specific URL, it may has a higher domain level authority (not Moz's DA) and then assign those weights to a URL before it is ranked.

Googleは特定のURLに特定のオーソリティを割り当てることはできないかもしれませんが、より高いドメインレベルのオーソリティ(MozのDAではない)を持ち、ランク付けされる前のURLにそれらの重みを割り当てることができるかもしれません。

Googleは基本的にはリンクネットワークを見て品質を判断しているので、リンク間の関連性でページの品質を疑似的に判断することは可能です。

日本だとAhrefsのDRとURのスコアがよく使われますが、UR(URLの評価スコア)は外部サイトからの被リンクなどでのスコアを内部リンク等でサイト内に配分してスコアリングされているはずです。

ページ単位のいわゆる「品質」を上げていくことも重要ですが、ドメインで持っている品質スコア(PageRank的な)をどのように新しいページに内部リンクで送客していくかもおそらく重要になりますね。

301は302よりも強いシグナル

HTTPステータスコードを解説したGoogleの公式ドキュメントが公開されました。

レファレンス的に参照したいですね。

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いろいろ参考になりましたが、中でも下記を明言してくれるのはありがたかったですね。

<301>
Googlebot follows the redirect, and the indexing pipeline uses the redirect as a strong signal that the redirect target should be canonical.
Googlebotはリダイレクトを追いかけ、インデックス作成のパイプラインはリダイレクト先がcanonicalであるべきだという強いシグナルとしてリダイレクトを使用します。

<302>
Googlebot follows the redirect, and the indexing pipeline uses the redirect as a weak signal that the redirect target should be canonical.
Googlebotはリダイレクトを追いかけ、インデックス作成パイプラインはリダイレクト先がcanonicalであるべきだという弱いシグナルとしてリダイレクトを使用します。

サイト統合時のリダイレクト処理については、開発から無限に聞かれる箇所だと思います。

ステータスコードは何にするのか?どれくらいの期間リダイレクト設定を残しておくのか?など。

今回はステータスコードでの違いを公式ドキュメントとして記載してくださったので、SEO担当者としては非常に使い勝手が良いですね。

自信を持って301で!と言っていきましょう。

まとめ

最近のSEO界隈は動きが激しく非常に大変な時期が続きますが、体に気をつけて頑張りましょう!


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