低品質コンテンツの削除 - Weekly SEO(2020/6/6)
SEOおたく(@seootaku)です。
先週もかなり多くの有益なSEO情報が落ちていたので、今回のWeekly SEOも内容量多くなりました(頑張った)
それでは参ります。
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キーワードカニバリ
参考:Keyword Cannibalization: Is it Really Holding Your Site's Rankings Back?
SEO担当者の永遠の課題「キーワードカニバリ」について。
キーワードカニバリというラベルが混乱を生んでいる可能性が高いですが、正確には「検索意図カニバリ」です。
特定の検索意図において、複数の対策ページを保有しているケースを世の中のSEO担当者はキーワードカニバリと呼んでいます。
キーワードカニバリが起きると、何が発生するのか? 下記のGoogleの公式発言を読んでみてください。
We just rank the content as we get it. If you have a bunch of pages with roughly the same content, it's going to compete with each other, kinda like a bunch of kids wanting to be first in line, and ultimately someone else slips in ahead of them :). Personally, I prefer fewer, stronger pages over lots of weaker ones - don't water your site's value down.
超絶サマると、「2つ以上のページがカニバってると、どちらの評価も下がるよ」って言ってますね。
肌感覚としてもこの現象はあり、カニバってるページはnoindex/canonicalや301転送で評価統合した方が、順位を上昇させられる気がします。
紹介した記事にも書かれていますが、Googleサーチコンソールで対策キーワードに対して「ページ」でフィルタをしてみて、複数URLが出てきてしまわないかを確認してみましょう。
もちろん、いくつか出てくるのは仕方ないのですが、クリック数やimpression数が似通っていたら危険です。
課題感があれば、より強いページ(Googleに評価されているページ)に301転送をしたり、片方をnoindex/canonical to もう片方のページ、などで対策することをお勧めします。
低品質コンテンツの削除
「低品質コンテンツの削除」もSEO担当者の頭を悩ませる永遠の課題ですよね。
巷では、「低品質コンテンツを大量に削除した結果サイトコンディションが大きく回復した」と言われたりしますが、因果があるのかはわかりません。
紹介した記事では、Googleの検索エバンジェリスト(ジョン・ミュラー氏)が低品質コンテンツの削除に対する見解を述べています。
お茶を濁してはっきりしたことを言わないのはいつも通りですが、ニュアンス的には「低品質コンテンツを削除することはサイトコンディションを上げる可能性がある」って感じでした。
ここからは妄想ですが、おそらく下記の観点から、サイトのコンディションを上げる可能性があるかと。
・クロールバジェットの差配
・PageRankの差配
・サイト基礎点の向上
噛み砕くと、ドメインに与えられたSEOパワーを無駄遣いしないようにすることで、本来評価されてほしいページたちの評価が上がるかも、ってことです。
ただ、ここで難しいのが「低品質コンテンツの定義」です。
流入がないページでも、低品質コンテンツでないものは存在します(この記事でも書かれています)
「人気がないコンテンツと、低品質なコンテンツは違う」を肝に銘じながら低品質コンテンツをなんらかの閾値(UX指標や文字数など)をもうけながら探していけると良いでしょう。
検索結果全体を意識するSEO
検索結果の「形」が多様化してきた現在のGoogleに対して、どのように向き合うべきかを記したコンテンツです。
単なる青い10本のリンクが並べられている検索結果ではない中で、順位だけをモニタリングするのは確かに不十分で時代遅れです。
記事中に書かれていたのは、「自然検索の順位内に表示されるための努力をするのではなく、下記の項目を検討することが重要である。」とのことです。
・強調スニペットでの表示(さもなければ、検索結果の下部に押しやられる)
・動画カルーセル内に表示される動画コンテンツを保持する
・関連するエンティティ(ブランドなど)での表示を狙う
・ユーザーが「関連する検索」のいずれかをクリックした場合、あなたのサイトが表示されるようにする
・「Interesting finds」の枠に表示されるコンテンツを保持する
・ピザレストランを経営しているのであれば、近くのユーザーが検索した場合、ローカルビジネスとして表示されるようにする
もちろん狙って強調スニペットに入れられるなら良いのですが、個人的にはここを意識しすぎるのは、too much かと思います。
私自身はこの記事の持ち帰りポイントとして、日々日々の順位モニタリングをGRCやGSCのツール上だけで行うのではなく、実際に対象キーワードでGoogle検索をしながら「検索結果の変化(進化)」を見つめていく必要があるとしました。
Google Discoveryで有料広告がスタート
1年前頃からローンチはされていたそうですが、このタイミングで全世界で広告出稿が可能になったみたいです。
Google Discoveryは、パーソナライズの精度が高いですし、受動的な情報収拾として利用されることが多いので、広告のCTRも高そうな気がしますね。
YouTubeチャンネルを伸ばすテクニック
直接的にSEOに関わる記事ではないですが、YouTube動画がSEOにいろんな意味で寄与することも見えているので。
SERP FeatureでもYouTubeの出現率が上がっていることは先週のWeekly SEOでも述べました。
何回も読み返したくなるような記事でした。参考になった部分をいくつかピックアップしてみます。
■YouTube SEOの基礎
・動画用のキーワードリサーチ
・タイトル、ディスクリプション、タグの最適化
・オーディエンスの視聴維持率と視聴時間の改善
・YouTubeのエンゲージメントのシグナル
基本的にWebのSEOと一緒ですね。
下記の動画が参考になりますので、YouTubeに注力している方はぜひ。
■BOGYサムネイルを使う
YouTubeのサムネイルを目立たせ、クリックを誘引することは最重要。
そこでBOGYサムネイルというテクニックを利用すると良いとのことです。
・青(Blue)
・オレンジ(Orange)
・緑(Green)
・黄色(Yellow)
YouTubeが赤・黒・白を基調としているから、上記の4色をうまく利用すると目立つそうです。
確かに目立ってる気がします。
他にも参考になる情報が大量に含まれていましたので、ぜひ一読してみてください。
Core Web Vitals関連(UX関連指標がランク要素に)
先週、公式の英語版を紹介しましたが、今週は日本語版が出ました。
読んだからといって特に何か打ち手が打てるわけではないですが、SEOは点の情報を頭の中にインデックスしておくと、いつかのタイミングで繋がるので読んでおくことをおすすめします。
そして本格的にSEOに携わっている方は、下記の資料が神資料なのでブクマしておくことがおすすめです。
まとめ
今週は、保存して何度も読み返したい記事が多かったです。
カニバリや低品質コンテンツの削除は永遠の議論ポイントですし、外部の情報だけを頼りにせず、実験しながら正解を見つけていけると良いですね。
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