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「OpenToonz」プロジェクトよりハリコミ専用ソフト「IwaWarper」の紹介

2023年3月11日(土)、12日(日)の2日間にわたり行われるアニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)にてOpenToonz
と、テクスチャーハリコミ専用ソフトIwaWarperのリモートセミナーを行います。

今回のセミナーではOpenToonzの新機能の紹介と昨年末に公開されたアニメーション制作の主に撮影工程で行われる画像やテクスチャーの”張り込み”に特化した専用ツール、IwaWarperの紹介を行います。IwaWarperについては公では初めてのご紹介になります。

IwaWarperは張り込みに特化したツールです。張り込みとは主にアニメーションの撮影工程で行われる作業で、動画の決められた位置にテクスチャーを張り込む作業の事です。例えばモニタ画面や携帯電話の画面、本に描かれた絵や文字、キャラクターの着ている服に描かれたマークなど、多様な場面で行われているます。多くの場合、動くものに対して1コマずつ位置合わせを行なっていく作業になるので、大変手間がかかります。ジブリの作品でも張り込みは使われていますが、以前使っていたツールのサポート終了に伴い社内で新しく開発をしたものがIwaWarperです。

現在はAfter Effectsに搭載されたメッシュワープなどの変形機能を使って行うことが多いのですが、張り込むための素材は矩形で扱う事が基本になるので曲線や多角形の素材を扱うのが難しいのですが、IwaWarperはパスベースの変形なので、どんな形状の素材にも対応でき、どんな形状にも合わせて変形させることができます。また途中で破れたり分裂するような複雑な動きのものも作成できます。同じ変形をかけた複数のテクスチャーを合成ソフトで組み合わせる事でモーフィングを行うことも可能です。詳しくは下記のムービーを御覧ください。
セミナーでは実際の作品で使用したデータを使用してのデモも少しお見せできると思います。

ACTFは参加無料ですが事前登録制になります。また参加資格はアニメ制作関係者、教育機関、関連団体関係者などに限られ一般の方の参加はできませんのでご注意ください。ご興味ありましたらぜひご参加ください。

IwaWarperはこちらからダウンロード可能です。修正BSDライセンス の下に公開されていますので、どなたでも自由にご利用可能です。もちろん商業利用も可能です。

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