見出し画像

2022.11.20プライベート出産の記録2

次の波はかなり大きい。
なんかもう身体が勝手にいきんでる。
自分の意思じゃどうしようもないのでそのまま流れに任せていると、中から膣が押し広げられるのを感じました。
「あー!頭出る!!!」
自分の股間を押さえながら叫ぶ私。
お湯の中とはいえ膝立ちで手すりに掴まった体勢だったので、そのまま赤ちゃんが落ちたらヤバいと思ったんですね(笑)
体勢を変えて銀次郎に見せると
銀次郎「あー、もう見えてる。すぐ出るね」

頭が全部出るまで、そう時間はかからず
2、3回いきんだところで顎まで出てきました。

私「おねがーい!動画撮っといてー!iPhone画質いいけんそっちので!!」
家主に動画を撮影してもらうように頼みました。
あとは首から下を出すだけですが、ここで問題が。

「へその緒がひっかかってる」
銀次郎が焦った様子で首のまわりを手で探ります。
「首には巻いてないけど肩にかかってる」
へその緒を肩から外そうとしますが、もう首が出ているので結構突っ張っていて外れません。

膣と肩の間に指を入れて動かそうとするので思わず
「痛ったい!!」
このままだとへその緒が圧迫されて危険なので
銀次郎が肩を回旋させるのに合わせていきんで出すしかないなと
呼吸を整えて力いっぱいいきみました。

17:55
ヌルッと動く感触とともに、銀次郎の手で娘が引き出されます。
娘は顔が少し紫色になっていたので素早く水面に上げられました。
息子の時はね、泳いでたらしいです。私の角度からは見えなかったけど。
私の胸の上で背中をトントンと叩かれると、けぽっ!と羊水を吐き出して呼吸を始めました。

私「電気暗くして〜」
浴室の照明を落としてもらいます。
娘はすぐに大声で泣き始めました。
銀次郎・私「わー!よう産まれてきたねー!!頑張ったねー!」
数々の歓迎の言葉を娘に語りかけながらも

私「めっちゃ泣くやん!(笑)」

息子の時は全然泣かなくて聞いた事のなかった産声を初めて聞いて、声量にびっくり(笑)
抱き上げた外気が冷たかったようで、お湯の中に首まで浸からせると落ち着きました。

銀次郎「あと20分くらいで着くって」
カメラマンの友人が急いでこちらに向かっている様子。
まだ胎盤も出てないしこのままお風呂でゆっくり待っとこう、と浸かっていると
ほどなくして息子と友人が帰ってきました。

息子「うわぁ、うまれてる…!」
笑顔だけど恐る恐るこちらに近づく息子。
息子「おへそホントに繋がってるんや…」
私「うん。なんで?」
息子「夢で見たんよ、お母さんが赤ちゃん産んで、おへそとおへそが繋がってた。今見たら実際はおへそとお腹の中やったけど」
私「へぇ〜!夢で見たん!そうなんよ。お腹の中と繋がってるんよ」
息子「すごいね、触ってもいいと?」
私「いいよーヌルヌルだよ」
指先でそーっと頭を撫でる息子。
息子「はわ〜。可愛い…」
ずっと妹か弟が欲しいと言ってたもんね。

息子に見守られながらゆっくり浸かっていると、再び波が来ました。
あー、胎盤が出ようとしてる…
息子「大丈夫?」
心配そうな顔をするので
私「大丈夫〜、これから胎盤出てくるまで痛いだけやけん」
息子を浴室の外に出して、数回の波が来たところで胎盤が出てきました。
私「胎盤出たよー!」
そう言うと銀次郎がボウルを準備している声が聞こえます。
そして、胎盤娩出とほぼ同時刻にカメラマンの友人が到着。まだ血の海になる前で良かった(笑)

最初は眩しくないように目を隠してあげたりしていましたが、察してたのか娘はずっと目を閉じていました。


ボウルに入った胎盤を息子が抱えて、娘を銀次郎が抱いてベッドに移動。私は少し浴槽で休憩しながらシャワーで髪の毛についた胎脂をすすぎました。
いざお湯から上がると、結構フラフラ。
私「ごめーんちょっとここにタオル敷いてくれん?」
脱衣所にタオルを敷いてもらってそこに倒れ込みました。が、下に敷いてはいるけど拭くタオルを持っていないので濡れた体の表面がどんどん冷えていく。
さ、寒い。
やって欲しいことはどんどん伝えないと、友人たちは初めての経験で半ば呆然としているし
銀次郎は娘の世話がある。
私「誰か〜身体を拭いてくれんかね〜」
息子と家主がすぐに来てタオルで拭いてくれました。
私「Tちゃ〜ん、お風呂掃除お願い!」
T「イエス、お風呂掃除ダイスキ!」
私「そして私はベッドに行きたいから起こして欲しいんやけど、血が出そうなんよね」
家主「大丈夫だよー汚れても」
私「いや、そういうレベルじゃないやつ…足滑らせるぐらい出ると思うけんペットシーツかなんか持ってきてくれん?」
持ってきてもらったペットシーツを股に挟んでバスローブを羽織り、友人と家主2人に支えてもらってベッドに移動しました。

ベッドに戻ると、息子が見守る中
銀次郎が臍の緒を糸で縛っている途中でした。

役目を終えて、うどんみたいに白く細くなった臍の緒。10ヶ月間お世話になりました!ありがとう!!これからは娘自身の力で大きくなっていきます。

娘がお腹から出て身軽になった私と、
胎盤と切り離されて身軽になった娘が
隣同士で寝ています。
全然おっぱいに吸いつかなかった息子と違って、娘は最初からギュンギュン吸い付いてきました。
私「吸うの上手やね〜!」
まだほとんど出ないけど…

2870gという体重も記録して落ち着いてきた頃、母が到着。
母「出てくるの早すぎ!全然間に合わんかったわ〜!」
私「いやー私も経産婦の所要時間ナメとったわ」
そうして娘を眺めた後は、友人たちと隣の部屋で集まってお喋りしていました。

私と娘はその声を聞きながら、眠りにつきました。
銀次郎と母と私の3人だけで行った息子の出産とは全く違う、賑やかなお産はこうして終わりました。
手伝ってくれた友人たちに感謝!!!
みんなありがとう!!!
ちなみに、写真を撮ってくれた友人ヒビキさんのインスタはこちら

https://instagram.com/fukcrechbk?igshid=YmMyMTA2M2Y=


プライベート出産の是非については、それぞれの考えがあると思うし別に勧めもしません。みんな、自分が安心出来る産み方をしたらいいと思います!

読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?