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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(33)

◆再出発~平たん区間へ


(1)なかなか再出発できず

約16km付近3度目の足つきをし、
必死に筋肉のこわばりを取ろうと、
マッサージしたり
トントンしたり
伸ばしたりして、
なんとか、ふくらはぎや太もものケアをしていた。

その間、後続から通過していく参加者さんに
声援と元気を頂き、
気持ちを新たにしたものの
それとは裏腹に、
身体がなかなか言うことを聞いてくれなかった。

2023年 富士ヒルクライムコース
全体図より引用 ここらへんでの出来事(のはず)

あっちが攣(つ)って伸ばしているうちに、
今度はこっちが攣って
というのを繰り返していて、
ようやくそれらがおさまり、
「再出発出来るかな?」
という状態になったのは、
足着きから7~8分後の事だったように思う。

長い長い時間だった。

あたたかい声援も頂いてはいるものの、
「正直な気持ち」としては、
心の半分では、やはり
「恥ずかしい」
というような気持ちもあり、
なるべく早く、再出発したい気持ちで一杯であった。

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話は脱線するが、
過去、ロードバイクでサイクリングロードを走行中に、
何気ないところで、単独で落車をしてしまった経験がある。

過去、落車してしまった後にパシャリ

体幹の筋肉も充分でなく(それは今もですが)
そして、三本ローラーも未経験だったこともあり、
重心位置もよく分かっていなかったので、
おもいきりハンドル荷重で走行していた。
(ハンドルへの荷重が多いと、
 咄嗟の時にバランスを崩しやすいように私は感じマス)

アスファルトの割れ目から生えていた草を踏んだ時に、
バランスを崩してしまい、
それを立て直そうとしているうちに、
アスファルトの端からタイヤが落ちてしまった。
そのまま一気に、
川の土手斜面を2回転くらい転げ落ちた。

たまたま草刈り直後の緩斜面で、
自分でも良くは分からないが、
落車の勢いでそのまま
前転を2回転くらいしたことで受け身が取れ
運良く、まったくケガはなかったのだが、
その直後、
転がったロードバイクを拾って
土手の道へ這いあがってきた私を見て、
通りすがりのサイクリストさん

!!!

「あ!」

という顔をした。
彼は、瞬時に私が落車したことを察し、
「大丈夫ですか!?」
と声がけしてくださった。

その時、咄嗟に私の口をついて出た言葉は、

「大丈夫です!
 ありがとうございます。」

だった。
この時点で、実際に
心の底から大丈夫だと思っていたからではない。
落車してしまった、
落車してしまったところを見られてしまった、
という
「気恥ずかしさ」
から、咄嗟に口をついて出てしまった言葉がそれだった。

そして、
「とにかく、この場から離れたい」
という気持ちにかられ、
少し離れた人気(ひとけ)のない場所まで移動してから
現状を確認した。

というような経験がある。
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話は富士ヒルに戻るが、
この、路肩で足つきして、
攣(つ)った足をなんとかしようとマッサージしている時の気持ちは、
その、過去に落車してしまった時の気持ちに似ていたように思う。

周りの人はそんなこと思っていない、
気にもしていない、
それどころか、親切心で
本気で心配してくれているのはわかっているのに、
どこか恥ずかしい
早くここから離れて出発したい

長くなってしまったが、
声援を頂いて本当に嬉しく、元気と
「絶対に完走しよう!」
と思える、気持ちを頂戴したのと同時に、
なかなか再出発出来ないことで、
私自身、先述のような気恥ずかしい気持ちも、
この時、同時に抱いていたことも、
自分的メモとしてここに記しておきたいと思う。


(2)迷って迷って給水に失敗

さて、
長い休憩を経て、なんとか脚の攣りもおさまり
後方にとても注意しながら、
ようやく三度目の再出発を果たした。

2023年 富士ヒルクライム
コース全体図より引用(9)

ドンン ドンン  ドン
ダンダ  ダンダ ダン
(すみません、リズム表現しきれません)

程なくして、
噂に聞く、
大沢駐車場で応援してくれている太鼓の音
下まで聞こえてきた。
なんか胸躍る。

Googleストリートビューより
大沢駐車場に向かう、左急カーブ

やはり、昭和生まれの日本人
ソウルに刻まれているのだろうか。
ホゲホゲソール! ヘーイ!

と、いうわけで、
左急カーブ後、
進んでいくと、より太鼓の音が大きくなってくる。

Googleストリートビューより。
(富士ヒル当日じゃありません)

なんかワクワク。
ワクワク。

Googleストリートビューより
(富士ヒル当日は、
正面ら辺で太鼓応援してくれてました)

正面奥には、
軽快なリズムを奏でる太鼓の方たちが見えてくる。

そして、この大沢駐車場では、
給水所が特設してあった。

ドリンクと言えば、
軽さ重視で、敢えて
ボトル満タンにはドリンクを入れていかない
という、ベテランさんもいると聞くが、
私は、スポーツドリンクを
それなりの量ボトルに入れて挑んだ。

だが、私の場合は、
度重なる身体の不調もあり、
チビチビと水分摂取していて、
気がつけば、
ボトル残りはかなり心許ない量にまで減っていた。

自分でもやや多めに持ってきたつもりであり、
持ってきたドリンクを飲み干すなんてこと
思ってもいなかったし、
そもそも、実のところ、

途中に給水所がある

ということを知らなかった。
そうなのだ。
前知識として知らんかったんよ。
(情報って大事でんな)
興味の範疇外だったので、完全に情報スルーしてました。

なので、
大沢駐車場で太鼓の応援が奥に見える中、

「あ、
 給水所がある。。」

ドンン ドンン  ドン。

「給水所。。。」

ドンン ドンン  ドン!

「止まるか?
  あ、
  どうしよう、、」

ダダン  ダダン   ダン!!

「給水、、
 あ、、、
 お、おう。。」

ノーカット実況でした。
気づいて、

あ、どうしよう?
あ、
あ、、

とやっているうちに、
通り過ぎてしまったパターンでした。

結果的には、
その後、すぐに残りを飲み干してしまい、

「給水しておけば良かった!
  とほほのほ、、、」


という始末でござんした。

トホホ。
(まぁ、脱水症状とかにはなっていないので
結果オーライだったが)


(3)平坦区間に出るも、踏めない

Googleストリートビューより。
四合目。

程なくして、四合目を通過。
「4月に試走に来た時は、ここで写真を撮ったなー」
なんてことを思い出しつつ、
「もうちょいだ。
 もうちょいだ。」

と自分に言い聞かせながら進んだ。

19km地点から、
1kmの山岳スプリット区間があったが、
「完走できるかどうか」
という私にはまったく関係のない話であった。

2023年 富士ヒルクライム
コース全体図より引用(10)
平たん区間はここらへん?


富士ヒルに参加したことがあるサイクリスト様にはお馴染みなのだろうが、
Mt.富士ヒルクライムのコース、富士スバルラインには、
全長約24kmの中で、
五合目に近いラストの方、1.5kmくらい(?)の間だけ、
あまり登らない、ほぼ平坦の区間が存在する。
この平坦区間は、

「やっと、登りじゃなくなったぜ。
 ふぅー!」

と、一息ついてまったりする区間ではない。
全力でペダルを回し、踏み、
今まで登り坂で思うように速度が出せなかったのを
一気に挽回するように、
タイムを一秒でも縮めるため
鬼のようにペダルをぶん回して、爆走する区間である。

場所にして、後半戦も後半戦。
残った気力と体力を振り絞って、
回す!回す!回す!

場合によっては、他の参加者さんと
即席のトレインを組んで、
踏ん!踏ん!踏ん!

っと。
そんな感じで頑張る区間なんですが、
私はと言えば、、、

やあ、呼んだ?

今まですったもんだがありすぎて、
それどころではない。
でもね、一応トライはしてみたんす。
私なりに。

サイコンの速度記録より

一応、
その日の私の中では、速度は出た方であったらしい。
記録を見ると、速度は20km/h~25km/h程度
無念、、、
速い人なら、30km/h台後半から40km/h台
普通の人でも、30km/hくらいではぶん回すところだと思う

後続の健脚達が、猛スピードで抜き去っていく。
私も続きたい。
でも出来ない。

踏みたいのに踏めない。
回したいのに回せない。

約1.5kmくらいの平たん区間。
そんなジレンマの中にいた。

それでも、もうゴールは近づいている。
そうだ。
ゴールはもうすぐのはずだ!

ーーー続くーーー


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