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2024年富士ヒル DNF雑記(15)

2023年初参加時のボロボロ雑記に引き続き、2024年「まさかのDNF」をしてしまった人の、ダラダラ雑記です。

◆第二関門下山バスは一旦5合目へ

(1)第二関門バスは2台待機(たぶん)

第20回 Mt.富士ヒルクライム 参加のご案内 より

第2関門でもある大沢駐車場。
「自分には無縁の話だゼ」 
そう思って気にしたこともなかったが、
参加案内をよくよく見てみると、以下のような記載があった。

第20回 Mt.富士ヒルクライム 参加のご案内 より

フムフム。

第2関門(17.2km地点)は 11:30に閉鎖

ほーう。
ってか何気にフィニッシュ地点にも閉鎖時刻があったのか。
知らんかった。
こうしてみると、各関門を突破出来たからといって、
うかうかしてはいられない。

【閉鎖時刻】
12:00:フィニッシュ地点(24.0km地点)
11:30:第2関門               (17.2km地点)
11:00:第1関門               ( 9.4km地点)

ゴールに近い方から見ていくと、
第2関門~フィニッシュ地点
間は約6.8km
その中でも約1.5kmほど(?)の区間はほぼ平坦という勾配のため、
もしギリギリで第2関門を突破した場合でも、
30分あればなんとかクリアできるかも知れない。
(健脚な人であれば、、、 いや難しいか)

問題は、第1関門~第2関門であろう。
距離にして約7.8kmほど。
勾配もそこそこある。
正直いってこの条件、かなりキツそう。
仮に第1関門を10:55頃に通過した人は、
約7.8kmを35分で駆け上がらねばならない。
うーん。
マンダム。

無理やね(+_+)

まぁ、そんなギリギリに関門通過する人もいないか・・・。

第1関門は通過したものの、
第2関門の11:30には間に合わず

この該当者、
なんとなく想像するに
そんな感じで、DNFした人の中では
第2関門で下山バスへ、
となる人が多いのかもなぁ
と想像するところデス。

さてさて、その第2関門。
もともと待機していた下山用の選手収容バスは2台だったように思う。
(たしか)

バス車内側から撮影

バス前面に貼られたやつにも
「第2関門 選手収容バス①」
とあるので、おそらく②もスタンバイしていたハズ。
「Jbird」と書いてある、
何やらかっちょいいバスだった。

時刻にして11:30を過ぎた頃、
気が付けば、コース上には
「これ以上は進めません」
と、
カラーコーンが置かれ、
後から到着した選手達は皆、
大沢駐車場へ誘導されていた。

到着した人たちは皆、
流石に遅い時間帯なので、
「ああ、自分はここでリタイアになるんだな」
とすぐに理解していたのではないだろうか。
一人、また一人と下山バスに乗車してくる。

「お疲れ様でした」

私と同様に、
やや早い段階にリタイアを決められ、
前方の席に座っていたパイセンが、
乗車してくる皆さんに、
律儀にもねぎらいの声かけをしてくれていた。

私も一緒になって

「お疲れ様でした」

と声かけをしていたのだが、
乗車してこられた方の中には、
疲れ切っているのか、
返事が返ってこないことも多々あり、
(押し売りのようになってもなんなので)
私もパイセンも、そのうち声かけをやめてしまった。


今思えば、
今の今まで自転車で約17.2kmを登ってきて
それでバスに乗ってきているわけだから、
実際、皆さん疲れていたのだと思う。

それとは別に、
リタイアした人の中には、
日本近隣の国から参加された、
外国人の方もいたのかも知れないなと思った。
返事がなかったのはそのせいかもなと。

実際、私の通路を挟んで逆側に座っていた女性は、
パッと見では日本人と見分けがつかなかったが、
外国の方のようで、
何やら英語で、
下山用荷物は受け取れますか?」
的な質問をしていた。

でぃっすぃずぁっぺ~ん

バスの入口には、飲み物と薄手の毛布が数枚用意されていた。
「飲み物がありますんで、ご自由にお飲みくださいね」
と運転手さんが、言ってくれていた。
富士ヒルの運営側が用意して、
それをバスに積んでくれていたものなのか、
バス会社独自のご厚意なのかは、わからなかった。

身体が冷えてきていたので、
外国人の女性が、毛布を借りて使用しているのを見て、
私も、目の前の席に積んであった毛布を一枚借用することにした。

11:50。
バスの外では、バタバタと撤収作業が進んでいた。

気が付けば、
窓の外に、第2関門のバスとは異なるタイプの
選手収容バスがもう一台停車している。

写真の画像から確認するに、どうやら第一関門のバスらしい。
と、いうことは、
第一関門からもう登ってきたということか。

第1関門 選手収容バス とある

見た感じ、
どういうことか、乗っている参加者はいないように見える。
あちらのバスは、
各座席がビニールカバーで覆われており、
雨予報だっただけに、
シートを濡らさないような対策が施されているようだった。

ちなみに、
私が乗せて頂いたバスは、
水濡れ対策に関してはノーケア状態で、
ビニールカバー等の処理は特に行われていなかった。
もしかするとその辺の判断・準備は、
運営側からの指示・依頼は無く、
バス会社さんに任せている感じだったのかも知れないな、
と想像するところ。
(過去のノウハウの連携もなかったのだろうか)

ただ、第2関門の下山バス乗り込み作業時点では
雨がパラついてきたかな?どうかな?
程度であったため、
第2関門で収容された選手は皆、
びしょ濡れで、すぐさまシートを濡らしてしまう、
というようなことは、
結果的に「この時点では」、
そして「たまたま」無かったように思う。


私が座っていた座席は、
前の方の座席だったため、
運転手さんがやりとりしてる
無線の内容が、ところどころ漏れ聞こえてくる。

聞くとはなしに聞いていると、
下から登ってきている下山バスだか、他の車だかが他にあり、
その道中で、選手をピックアップしながら登ってきていて、
少し時間がかかりそうだ、
みたいなことを言っていたような気がする。
(たしか)

通っていくトラックは、何の運搬用なのだろうか

丁度よく第1関門、第2関門まで
自力でたどりつけた人以外の、
道中、道ばたでSTOPしてしまった人、
機材トラブル等で身動きが取れなくなってしまった人など、
とにかく、
関門まで辿りつけない人もいるはず。
おそらくそういった人を、
フレキシブルに拾い上げてくれているのだろう。

そうなると、やはり気になるのはあのバス。
第1関門のバスはどうしちゃったのだろう。
ちょっと早く着きすぎではないだろうか。。。
そいうものだろうか。

この右のやつね。

拡大してみると、
第1関門の選手収容バスには「①」の表記がなかった
となると、
第2関門と違い、第1関門での収容バスは1台のみ
ということが予想される。

第1関門を30分前の11:00に閉鎖
しばらく待機した後、
第1関門でのリタイアの選手を乗せて、第2関門へ到着。
乗車していた選手には一旦降りてもらって、
第2関門のバスへ移動・集約した、とか?
それか、
本当に第一関門でのリタイア選手がゼロか、
ワゴン車等、他の車に乗れる程度の、
極少人数だった可能性もある。

うーむ。
まぁ、全て私の想像。
ワカラナーイ、ネー。


想像ついでに、
これまた私の勝手な予想だが、
無線でもなんとなく聞こえてきたように、
少なくとも、もう1台くらい、
富士北麓公園に遊撃手的なバスとして、
最終的にスタート地点から第1関門をも含めた
フォローをするバスが居たのではないかな?
と思った。

第1関門も含めた、
スタート地点~第2関門の間
については、
その遊撃手的なバスがカバーするので、
元々第1関門に居たバスは、
第2関門、ないし 五合目からの下山者に備えるべく
早々に第2関門まで登ってきていたのではないだろうか。
(あくまで、私の予想デス)

そんなこんなで、
じわじわと収容される人が増えてきた。
具体的な人数までは数えてはいなかったが、
20人~30人くらいだったのではないだろうか。
「第2関門収容バス②」の方のバスが同時に稼働していたかどうかは
確認できなかったが、
なんだかんだで、
参加者の完走率99%という数字も
うなずける程度の、乗車率だったように思う。

「正直、待ちくたびれたな」

私がリタイアしたのが早すぎたせいなのだが。
おそらく第2関門リタイア第一号の私が
大沢駐車場に来てから約2時間後の
12:00頃
ようやく、下山バスは動きだしたのだった。


(2)雨が降り出す中、五合目へ向けて出発

ようやく動き出したバス。
バスの前方に座っていた私が、
キョロキョロとバス車内を振り返って見回すのは
不自然だったこともあり、
直接、後ろの方の席の
他の乗車者さん達を見ることはできなかった。

車内は

「いやー、ダメだったねー」

とか

「あともうちょっとだったんだけどなー!」

とか
なんていうか、ワイワイとした雰囲気はなく、
疲れた選手たちが、
やや「どよん」とした感じで、
バスのシートに腰を下ろし、
「ふぅ~」
と息をはいている。
そんな、なんとも言えない空気感だったように、
私には感じられた。

まぁ、そうよね。。


少し前からあやしい空模様になっていたが、
いよいよ出発するかという時間、
12:00が近づいてきたタイミングで、
とうとう雨がパラついてきた。

「ああ、とうとう降ってきちゃったか」

最初はそんな感じであったが、
出発した直後には、あっという間に
「パラつく」
なんて生易しいレベルではなくなり、
一気にザーザーと降り出してしまった。

とにかく一気に雨が強くなってきた。
前方のバス・トラックがゆっくり進んでおり、
我がバスもゆっくりと登っていく。

12:01 バスの中より

そんな中、下山の最中の皆さんとすれ違う。
皆、それなりに雨対策をした上での下山開始となっているはずだが、
それでもしんどそうに見える。

「うわー・・・。」

完全に傍観者となっていた。
正直、

「バスの中で良かった。。。」

と思うくらいの雨だった。


(3)ようやく雨の五合目へ

バスはゆっくりと進む。
雨は相変わらず強く降っている。
例年、富士ヒルは
どこかしらで雨に降られるのは当たり前
みたいな話も聞いたことがあるような気がするが、
こうして目の当たりにすると、
バスの中からでも、
なんともいえない、寒気と恐怖を感じた。

「こんな強い雨の中を下山するって、酷すぎる・・・」

見世物でもないので、
あまりパシャパシャと撮影することは出来なかったが、
これは記録しておかなくては、
と思い、数枚だけ撮影した。

12:09頃 視界が悪そう・・・

雨に加えて、
前の人が跳ね上げた水しぶきが凄そう。
視界もそうとう悪いのではないだろうか。
どうか、皆さんご無事で。。。

ゆっくりと進むバス。
バス内では会話する人もなく、
バスの無線連絡の声だけが時折聞こえるだけであった。

終盤の難所、山岳スプリット区間、
力の限りペダルをぶん回すつもりだった平坦区間、
本当は自分の力で、通過するはずだった道をバスの窓から眺める。

他の人はどんなことを思いながら、
バスに揺られていたのだろうか?
私はといえば、

はぁ。。。
来年はどうすんべ。
なんか不完全燃焼だなぁ。

そんなことを、
ただただ考えながら、ボーっと窓の外を眺めていた。

そうして、
バスはいよいよ、フィニッシュ地点に近づいていく。

12:27頃 下山開始ポイント近く(だと思われる)

下山開始の待機地点近くの
トンネル(?)というか、それっぽいところに到達。

下山は下山リーダー、下山コントロール隊のメンバーさんのフォローのもと
集団で下山するはずなので、
雨の影響で、濡れない場所で一時待機指示が出ているのかな、
と思った。

12:28頃 下山開始ポイント(だと思われる)

すぐ後に現れた
下山開始の待機場所には、流石に一人も居なかった。
後ろに見えるバスは何のバスだろう?

そうこうして、
フィニッシュポイントである
富士山五合目へ近づいてきた。

12:33頃 フィニッシュ地点

バスの窓についた雨の水滴のせいなのか
霧が出ているのかはわからなかったが、
とにかく前方視界が悪い。
外はかなり寒そうだ。

12:33頃 ゴーール!(してないか)

長かった。
朝8時過ぎにスタートして、
すったもんだあって、
雨降りしきる中、
ようやく、富士五合目に着いたのは
12:33頃のだった。

まさかDNF(リタイア)して、
バスに乗せてもらって到着するなんて、
夢にも思わなかったフィニッシュ地点。

うーむ。
なんだかなー。

五合目に到着したバスは、
直ちに次のミッション遂行のための準備に入る。
5合目、フィニッシュ地点にて、
自力での下山が難しいと判断した人などを
追加でピックアップ
するのである。

そのために、
バスは待機場所へと向かうべく
ぐるりと進んで行ったのだが・・・

ーーーつづくーーー




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