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曇ったシフター表示を見えるようにする

約10年選手のフラットバーロード

Progressive Racing FRD-350

傍から見たらクロスバイク。
しかし、メーカー的にはフラットバーロードという触れこみの

SUGIMURA Progressive Racing FRD-350

を手に入れたのは2014年の2月。
(今回のnoteにあるDIY作業をしたのは2022年8月なので、約10年選手は言い過ぎか)
ギアは2×816速
SHIMANO CLARISの前身となる(?)ディレイラーで、
リアディレイラーはRD-2300
シフターはおそらく「ST-R221」というシフターとブレーキが一体化されたレバーで、
現在のギア位置が数字でわかる
インジケータ付きのものであった。

ハブダイナモ採用の、そこそこ走れる街乗りフラットバーロード。
新品だけれど、
売り切り価格(55%OFF)で投げ売りされていたものを購入。
住宅事情で最初の2年間は屋外で雨ざらしにせざるを得ず、
(せめて頑張ってカバーかける運用をすれば良かった、、、)
安く買えたことだし、
当初は、数年乗って最悪の場合使い捨てる気でいて、
序盤にいくらか劣化させてしまった感はある。

とはいえ、とても気に入っていて、
テクトロのミニVブレーキを、シマノのコンパクトVブレーキに交換したり、
ハブダイナモのライトを、Busch&mullerのIQ-X(2023年に水没して御陀仏)に交換したりと、
その後はいくらかメンテナンスもして、延命して乗ってきている感じでござんす。


経年劣化でシフト表示がまったく見えん

そんなフラットバーロードだが、
経年劣化でシフターのギア位置表示部分が
曇ってるのか、ひび割れてるのか、
とにかく、まったく見えなくなってしまって久しい。

フロント、リア共にまったく読み取れず

拡大してみる。

フロント 左側(L - H表示)
リア 右側(1 - 8 表示)

むむむ。
まったくもって読み取れん。。。

まぁ?
そもそも、インジケーターがついている方がレアなのであって、
今ギアがどの位置に入っているかなんて、
インジケータで見るものではなく、体と経験で感じ取るものだ、
どうしても気になるなら目視したらええんや。

という、元も子もない話な気もするが、
どうも私は数字で見れるなら見たいというタチでして。

ひとまず、シフターのカバーを外してみる。

カバー 表側
カバー 裏側

うーむ。
どうすんべ。
表と裏から、コンパウンドみたいなので磨いたら、
くすみが取れるだろうか。

でもなぁ~
なんかヒビみたいなの入ってるしなぁ。
磨いてもダメかなぁ。

という感じで、悩む。
うーむ。
以前、youtubeかブログかだかで見た、
レジンでプラモデルとかのスペアパーツを自作するやつを思い出し、
実際のところ、透明でキレイに作れるかわからないけれど、
DIYっぽいしトライしてみることに。

まずはこの表示部分のパーツを取り外さねば。
「なんか4箇所くらいの突起でパコっととまっているのかなー」
などと思い、
ちょろっと強めに力を入れたら、
あっさりと、「割れちゃった」汗。

ぎゃー!

うぉ~い!
まぁ、割れてとれるのも、
キレイに取り外せるにも、これじゃ似たようなもんだからいいか。


レジンでスペアパーツを作成してみる

100円ショップで買ってきた、
プラスチックねんど「おゆまる」を熱湯につけてやわらかくする。

「おゆまる」をお湯につける

おー
フニャフニャや。
フニャコフニャオ。

やわらかくなったのでなんとなく形にする

もみもみして、
なんとなく、パーツの型どりが出来そうなサイズまで形にした。
挟み込む逆側も、わかりやすいように別の色で準備し、
パーツを押し付けて型どりをする。
綿棒の軸をぶっ挿しといて、レジンを流し込む経路を確保する。

オリジナルパーツの型どり

その後、
レジンを流し込み、UVライトを長めにあてて硬化をうながす。

レジンを流し込んでスペアパーツ作成中

さぁ~
もういいかな~
いいかな~?
どうかな~
上手く出来たかな~
わくわく



ワクワク!



ワクワク!!




ギャーーー!!

ひどい。
我ながら、あまりにもひどすぎる。
失敗も、失敗。
大失敗。

左側はレジンの流しこみが少なかったのか、
形からしてダメダメ。
右側は、形はそこそこ良かったのだけれど、
表面やら形を整えようと、
ちょこっとサンドペーパーでこすってみたら、
いっきに真っ白になってしまった。
(そら、そうだわな!)


なんだか、
慣れていないせいもあってか、
苦労のわりには、満足いく結果になる確率が低そうな感じがして、
早々に、このレジンでのスペアパーツ作戦には見切りをつけました。

おゆまる、レジンなど、
わりと多めに買ってしまい、無駄な出費をしました。。。
そうだよ、アホだよー!

仕方なく、
別のアイデアが思いつくまで、
ひとまず、表示部だけカバー無しのまま暫定運用することにした。

仕方なくカバーなしでしばらく運用

リアディレイラー側をアップで。

超アナログ!

今まで完全に曇っていただけに、
超クリア!
(だって、覆っているものがないもの・・・)

今のギア位置がわかるように、
アナログに白ペンで印をつけました。


アクリルで表示部分だけパーツを自作することにした

しばらく、表示部カバーなしで運用してみたものの、
リアディレイラー(右側)は数字が並んでいるので、
正直、パッと見はみづらかった。

また、きっと大したカバーにはならないだろうけれど、
雨風が直接シフター内部に吹き込むのも、
なんか気持ち的に嫌だなぁと。

うーん。。。

うーん。
こうやって眺めていると
ウルトラセブンの変身シーンみたいだな。。。
(オッサン世代しかわからんか)

なんか良いアイデアないかなぁー

裏側から。
表示部分だけピンポイントにクリアに出来ないかなぁ。
うーむ。

表示窓はこんくらいかぁ。。。

サイズを測ってみる。
数ミリか。
もうこうなったら、表示部だけ取り換えてみるか!
と思った。

というわけで、
電動ドリルでウィーンと穴あけ。
使用したビットは、穴の大きさがだんだんになっている
ステップドリル。

ステップドリルで円形に穴あけちゃう
なんか良さげだな
おっ!これでいいんじゃね?

作業時に使用した、
作業用のグローブのボロボロさ加減が一番気になるところですが、
無事に穴が開けられました。

両方とも穴あけ完了

これだけだと、
穴から雨水ががっつり浸入しちゃうので、
やはりクリアなカバーをはめこみたい。

と、いうわけで、
アクリル板。
以前別の目的で購入した余りがあったので、
ほんの数mm四方サイズ分だけ、まずは切り出すことに。

アクリル板から切り出すサイズで罫書き

ここから切り出すのには、
アクリルカッターを使用。
何回も何回も、同じラインをなぞって
ちまちまかき出し、削っていく感じです。

アクリルカッターでチマチマ切り出した
切り出したところ、拡大

まぁ細かいし、地味な作業です。
これを左右の分、計2個切り出しました。
後はこれを、円形にしていくのですが、
それはヤスリを使用して、これまたちまちまと作業。

ヤスリで角を落としていく。地味な作業。
チマチマやって遠目には丸く削れました。

試しに、はめてみます。
アップで見ると、いびつな円形ですが、
そこら辺は、使うのは自分ですし、
どうせ接着剤で埋まってしまうのでOKかなと。

ちゃんと見えますね。

全然関係ないけど
ひび割れみたいなのが激しいな。。。
布袋モデルもビックリだわ。

もう一方の分も作業して、両方を並べてみました。

ちゃんと見えそうです
裏側から見たところ
横から見たところ

と、接着剤をつける前に
仮ではめて様子をみていて、
いざ、接着剤でつけるために、アクリルで作った円形のやつを
取り外そうとしたら、

パッカーン!

あいたたた

まぁいい。
どうせいまから接着するんや。
接着箇所が一つも二つも、
あ、三つも四つも変わらないぜ。


接着。装着。


接着剤は、エポキシ系を使用

接着剤には、5分で硬化するという
エポキシ系の接着剤を使用。
2つチューブが入っていて、コネコネ混ぜて使用するタイプです。

円形のアクリル部分は、手元にあったこれで適当に磨いたらキレイになった

接着した際に、
円形に整形したアクリルにまで指紋がついちゃったりしたので、
ヤバい!
何かで磨かないと!

と思って適当に探したら、自転車のフレームなどを磨く時に使っている
「花咲かG」
が目に留まったので
それで磨いてみたら、うまくキレイになりました。

その際に、
円形の縁に、花咲かGワックスが埋まってしまい、
結果的になんか「ここですよー」的な表示縁になって良かった

表側から
裏側から


実際につけてみた。

リア側。数字が普通に読み取れる。
フロント側。アウターギアの場合はキレイに読めるが、、、
インナーギアだとイマイチずれてしまっている。ちぇ~!
全体的にはこんな感じ


といった感じで、
まぁ出来は、とても100点とは言えない感じではありましたが、
実用的にはまったく問題なく、
ちゃんと、

「今、どこのギアが使用されているか」

については
知ることが出来る、目的を果たしてくれる結果となったので
個人的には大満足という感じでございました。

こうして、
まだもう一声、このフラットバーロードを
乗り続けていきたいと思っている今日この頃です。

おしまい。

(注)一応お決まり事のように記載させて頂きます。
  DIYする方には釈迦に説法ですが、
  今回ご紹介したアイデア、作り方等全てを含め、
  DIYは全て自己責任となります。
  (もちろん、当方では一切の責任を負いかねます)
  その点ご留意の上、参考にして頂ければと思います。

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