前半校での筆記試験突破までの軌跡

記事をご覧になっていただきありがとうございます。
2023年に医学科編入合格をしました「せんよう」と申します。
受験1年目・2科目で挑戦をして見事初戦の大分大学で正規合格を果たしました。今回は初めての記事になりますので、簡単な自己紹介と2科目の勉強の軌跡についてご紹介していきます。


出身大学について

 受験時(現在)は地方国公立の生命系4年生です。所属の学科の偏差値は50-55であり一般受験で難関大学・学科を突破したわけではありません。大学は医学科と距離が近い環境であり、授業内容も医学研究に重きを置かれていたため、医師にしかできない患者に寄り添った研究を自分で開拓したいと考えるようになり、医学科編入を目指しました。このような経歴の私が1年間の猛勉強の末に前半校の段階(しかも初戦)で筆記を突破するまでの軌跡をご紹介したいと思います。

生命科学

 私は一般受験の時には物理・化学を選択しており、生物(生命科学)は大学で初学でした。もちろん生物基礎は高校1年次で履修していたものの、かなり試験のゆるい学校であり試験内容も事前に教えてくれるような先生であったので、生物学に関して覚えていることは僅かでした。大学入学当時は、核とゲノムの違いも答えられなかったほどです。
 大学では、生命系のため同期の7割が高校生物を履修していており、授業でも高校生物を知っている前提で発展的な内容を話されることもしばしばありました。授業内容についていけないときには、その度に参考書を開いたり先生に質問することで足りないところは2年ほど独学で学んできました。
 「生命科学を事前に学んでいたからこそ医学科編入で楽に合格できたのでは?」と思われる方もいるかと思います。私も実際、「大学で生命科学を専門にしているから受験では有利だろう」と考えていましたが、現実はとても厳しいものでした。
 私は医学科編入の大手予備校であるKALSの完成・実践シリーズを受講しました。大学で学んでいるからという楽観的な考えと受験費用を自分で稼いでいたので節約したい気持ちから、基礎シリーズを省きました。しかし、いざ教材が到着して完成シリーズの演習問題を解こうとすると、全く解けないのです。そこで初めて今の自分の立ち位置を実感しました。
 大学の授業は基本的に「先生の好み」から作られていることもあり、特に医学研究がメインである私の学科ではその傾向が強かったです。したがって、大学の試験=医学科編入の試験とはなりません。また、高校生物が未修であったため、生物学の問題の解き方が身についていませんでした。全く問題が解けない段階からKALSを中心に勉強を1年間積み重ねることで、無事に筆記を突破することができました。ちなみに大分大学の筆記受験までには、完成シリーズのテキストを7周・問題集を4周、実践シリーズのテキストを3周、要項集の問題を3周解いていました。基礎的な範囲の復習は、生命科学テストバンク(基礎編)の練習テストを1周+苦手分野を2周し、模擬テストを15回ほど受けて対策していました。詳しい勉強法などは後の記事で紹介します。

 

英語

 英語については、大学一般受験時のセンター試験で9割を取れる程でした。しかし、新型コロナウイルスの影響もあり英語外部試験は感染防止の観点から基本的に受験禁止、大学内のTOEIC IPも中止されたため、受験勉強を本格的に開始する3年生まではほとんど勉強していませんでした。3年生になってから感染対策も緩和されたため、TOEICを初受験したところ点数は630点でした。そこから受験戦略としてTOEFL iBTを中心に勉強を始め、受験年の3月にはTOEFL iBTで78点を取得しました。TOEFLでの解き方は編入学試験での解き方とは異なるため、大分大学の筆記受験1ヶ月前にはkalsの英語長文を半分(6講ほど)解くことで、「医学科編入の長文読解」に慣れる練習をして本番に臨みました。

まとめ

 今回は初めての記事だったので、自己紹介や勉強について簡単な軌跡をご紹介しました。特に似たような境遇の方で勉強の取り組み方や期間について悩んでいる方のお力になれたら幸いです。また、一般的には高学歴の方しか合格できないと思われがちですが、私のように該当しない人でも合格のチャンスはあるということを知ってもらいたいです。今後はより詳しい実際の勉強法や面接対策、参考書などについてご紹介しようと考えています。個人情報を含む内容に関しては有料とさせていただくつもりですが、予めご了承願います。