仕事が終わるまで一日中気が気ではなかった。親のお世話は弟夫婦に丸投げよろしくの二刀流できてしまい、母の状態がまるでつかめていない。何もできない、認知もある、煮炊きは御法度と弟夫婦が教えてくれた。はたして私が帰るまで母は生き抜いてくれたのか。
玄関をあける。おかえりと母が笑った。

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