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#6赤い電車に乗っかって まだ見たことのない景色を見せてよ(蒲田温泉 蒲田)/町に出よう 銭湯浸かって 湯上りはしご酒

いつも早く走っている「赤い電車」で向かう 蒲田温泉

きっと赤い乗り物は、早く走ることが生まれた時から宿命づけられているのだろう。

ミハエル・シューマッハが乗るフェラーリは真っ赤(例えが古くてすみません。今季のフェラーリは不安しかない。ホンダさんの有終の美を期待しています)で、シャアが乗り込むザクも真っ赤である。

今回、蒲田温泉までの足として使わせていただいた「京急電鉄」の車両も赤い電車として知られている。 

そしてこの「赤い電車」も、他の赤い乗り物と同様にとてつもなく早く走る。横浜ー品川間の最高速度は、時速120キロに達する。

初めて乗る人は、カーブでの速さにビックリすることだろう。「京急電鉄」は、他社との利用客獲得競争の中で、独自路線として、スピードを追い求めたとのこと。

桃色、花、敬老の日カード

そんな赤い電車に、横浜駅から乗り込んで向かった先が、今回の目的地である「蒲田駅」。「蒲田駅」がある大田区は、東京23区内で最も、銭湯が多い地域として知られており、下町ロケットよろしく。

未だに、町工場が多く残る地域でもある。町工場があったからこそ、銭湯は繁盛し、銭湯があったからこそ、工場で働く人の癒しの場として利用され、町工場が繁盛した。と僕は思っている。

都内3大熱湯「蒲田温泉」は、低温湯から浸かりたい

桃色、花、敬老の日カード-2

蒲田駅に降り立ち、歩くこと10分ほど、商店街の真ん中に、「蒲田温泉」と言う、どでかい看板が見えてくる。これだけで、僕の中にある銭湯ゲージが上がってくる。

そして、フロントの絨毯は、ふかふかとしていて、まるで温泉旅館にきたかの様な気分にさせてくれる。この気分を470円で味わうことが出来るのだから、とても贅沢なひと時である。

そして、サウナ代金も含まれているということにも驚きを隠せない。ただ、せっかくの温泉だから、最初からサウナに行くのでは、とても勿体ない。まずは、ゆっくりと湯船に使って、下茹で時間を楽しもう。

最初は、泡風呂から入ることをお薦め。泡風呂で、じんわりと汗が出てきたと思ったら、そのタイミングで、低温湯へ。温度計が壊れてしまっているので、きちんとした温度は分からないが、体感で40度から42度位かと思う。

しっかりと、体を拭いてから、サウナへ行く。サウナは上段が良い。あまり、大きなサウナではないので、ゆっくりとしたい場合には、出入りの邪魔にならない上段が都合が良い。ここに関しては、好みもあるかとは思う。

その後、水風呂に入った後に、熱湯に入る。湯気の量から違うので、無理は禁物である。少し身体に刺さる感じの熱さが心地よいと感じた瞬間に湯船から出ることをお薦めする。で、横にある階段に座り、休憩をする。ここに座ると良い。とは、それまで、そこに座っていたおっちゃんが教えてくれた。

そして、おっちゃんのルートを真似して、電気風呂に入る。僕はダメだった。設定が厳しすぎる。で、気持ちを整える為に、サウナへ。

そして、水風呂からの最後は、低音湯でまどろみ。湯上がり前に水風呂に入り、湯冷め対策を行い、僕は浴場を後にした。

湯上がりは2階大広間にて休憩

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せっかく、「蒲田温泉」に来たのであれば、2階大広間に行かない手はない。湯上がりに、僕は瓶ビールを注文した。キリンと朝日が選べる様になっている。僕は迷わず、キリンを頼み、少しの間、旅気分を味わっていた。

ただし、肴に関しては、僕個人としては、少し高めに感じてしまうので、ここでは瓶ビールだけの注文とさせていただいた。

確かに、他の部分で利益確保が難しいから、ここで利益を確保する必要があることは、重々承知してはいるが、安くて美味しい酒場が多いこの街 蒲田を楽しむ為には、心を鬼にすることも必要なのである。

蒲田のランドマーク的 大衆酒場 鳥万にて ホッピーでハッピー

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まずは、ホッピーセットを注文。店内のメニューを見ながら、テーブル上にあるオーダー表を見ている時間も幸せな時間だ。お祭りで子どもだけがもらえるちょっとした個包装の豆が席に置いてあるので、それを食べながら、ひとしきり悩むことが出来る。多くのお客さんは最初に、その日のお薦めを頼んでいた。

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僕は、白菜の漬物(200円)と鳥豆腐(350円)を発注。鳥豆腐は、さすが焼き鳥屋さんの一品と言うべき、豆腐と鶏皮の絶妙のバランス。味噌も甘すぎす、ホッピーによく合う。細切りのコンニャクの食感が何とも面白い。

肴が半分になった頃、ホッピーの中身を追加発注。良い量だ。これで、チューハイと同じ値段は安いんでないか。

ここで、白菜の漬物に七味をかける。この漬物は、自家製らしく漬かり具合によっては、出せない日もあるとのことだった。当然のことながら、冬期限定。

ホッピーを呑みきり、お会計。合計1,210円。せんべろにはならなかったが、大満足の時間を過ごすことができた。

地元の方に愛される銭湯と、酒場を巡ることで、僕自身も、その町が少し馴染みの町の様に感じることが出来る。それが銭湯はしご酒の魅力だと思っている。

今は、中々、隣の人に話しかけにくい環境ではあるが、また、知らない人同志でも、乾杯をしあい、お互いに注文した肴をお裾分けし合う。

そんな風に、酒場で過ごすことが出来る日々が戻ってくる日を心待ちにしている。