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【女湯事件ボ14】私たち、天気でつながってる

文京区のとある銭湯。

そこは浴槽はコンパクトだが、
段差があったり、湯温が分かれていて、
うまくスペースが取れるところが良い。
浴槽には、3人がめいめいのスペースに浸かっていた。

「あら、お姉さん、雨降ってました?」

ご婦人が、浴室に入ってきたばかりの
お姉さんに話しかける。

わしら天気でつながっている02


「いえ?大丈夫でしたよ^^」

「あ、、、あらヤダ。」
小声で、でも私たちに聞こえる声で
ご婦人はつぶやいた。

「お姉さん!そこの窓ガラスがパチパチしてるでしょう?
それ私ったら、雷に見えたのよ。
それで、お姉さんに聞いたの笑。」

わしら天気でつながっている01


ふと、浴槽の3人は
天井近くの窓ガラスに目をやった。
電球がきれかかってパチパチしているのだ。

、、切れ気味なんですかね?
「いやだわぁ笑」
ご婦人の照れ笑いに、皆 ふっと微笑んだ。
そう、こうして銭湯は天気の話で盛り上がる事が多い。
ご婦人は 恥ずかしそうだが、
浴槽の中は ほんのりとあたたかい空気に包まれた。

私たちは、天気でつながっている。



帰り際に、フロントにいる旦那さんに
女湯で ちょっとの勘違い話で和んだ事を伝えた。

「そうなのよ~汗。
    変えなきゃいけないんだけど、そのための脚立を探していてね。」
「あ、全然慌てなくて、大丈夫です!」
でも、ひっかかる方があともう1人くらいいちゃったりして。
それもそれでアリかな?なんて。

やすこ。

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