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ベトナム事業撤退から、創業3年でスモールデータオプティマイゼーションに取り組むようになるまで

こんにちは!sento.groupの和島です。久しぶりにnoteを書くことにしました。まじ久々。

というのも現在取り組んでいるスモールデータオプティマイゼーション(SDO)の事業がとても面白く、かつ方法や技術的な事が確立してきたため、より多くの企業に広げていけないかなぁ〜と。
あと概念だけでも広がってほしいなと(概念だけでも広がってほしい理由は後半に)

ということでこのnoteでは、スモールデータオプティマイゼーションという領域の可能性と、僕が現在に至るまでの経緯をエモく共有していきたいと思います。ヒアウィゴー


そもそもスモールデータって何よ?オプティマイゼーションって何よ?

スモールデータとは、業務担当者が専門知識なしで理解でき、分析が容易で、特定の問題に特化した小さなデータの集まりです。ビッグデータのようなハンパないでかいデータ量のものではなく、関係者が共通のナレッジを獲得し、戦略・戦術に変換していくことが簡単にできるアクセスしやすいデータのことを指します。

スモールデータとは、業務担当者が専門知識なしで理解でき、分析が容易で、特定の問題に特化した小さなデータの集まりのことを指します。ビッグデータのような膨大なデータ量とは異なり、関係者が共通のナレッジを獲得し、戦略・戦術に変換していくことが簡単にできるアクセスしやすいデータのことです。

一方、オプティマイゼーションとは、最適化のことで、例えば
みなさんの会社でも、DXを進めるために様々なSaaSを導入していると思いますが、ソフトウェアを増やせば増やすほど、各ソフトウェア内にデータが蓄積されていって、その結果、マネージャーが各ソフトウェアを行脚して、正しいデータを探したり、データをスプレッドシートやExcelに転記したり、頻繁にCSVをダウンロードして集計・統合したりするような状況に陥ることってありませんか?

スモールデータオプティマイゼーション(SDO)は、そのようなバラバラになったスモールデータを統合管理し、最適化していくことで、データ探したり集計したりみたいな間接業務を全部自動化して、BI出力も自動化して、KPIも常に表示されてて、業務の改善や意思決定の迅速化もするし、データから利益や売上損失の起きてる箇所とかを特定して、利益に転換していこうぜ!

てか、俺達って本来、そういうことのために色々触ってたはずなのに、なんか途中やること多すぎて、目的見失ってたくね!?
ってことが起きないようにする

ってのがスモールデータオプティマイゼーションです。

ビックデータは死んでるらしい。

ちなみに、引き合いに出したビッグデータですが、
ChatGPTが世の話題を席巻してた2023年の冒頭ぐらいにこちらのBig Data is Deadの記事がバズってました。

引用

ほとんどの人はそれほど多くのデータを持っていない
〜中略〜
大多数の顧客は合計データ ストレージに 1 テラバイト未満のデータしか持っていなかったと言えます。もちろん、膨大な量のデータを持つ顧客もいましたが、ほとんどの組織、一部のかなり大規模な企業でさえ、データ サイズは中程度でした。

https://motherduck.com/blog/big-data-is-dead/

ビックデータとの対比としても、スモールデータは、ビッグデータのように大きな投資が必要なくて、ほとんどの企業で取り組めるアプローチかなと思ってます。

ちなみに最近は生成AIが注目されていて、僕も毎日使ってますが、Analyticsみたいな既存の構造化されたデータセットでは得られない、企業独自の価値がスモールデータの中に眠っていて、生成AIやLLMのような技術の活用で、業務フローの中から生まれる今までデータ未満だった情報をデータ化して蓄積していけるようになると、生成AIの世の中で、スモールデータが独自性、特色として活用できるようになるかなと思ってます。AIの揺り籠は整形されたデータですから
そして現在そんなスモールデータオプティマイゼーションの支援事業をやっています。

プレス事業の撤退と間接業務がビジョンを潰すという経験

スモールデータオプティマイゼーションという言葉、なんかさもすでに世の中にある言葉のように使ってますが、多分最近までなかったかなと思います。

調べると祖としてでてくる笑


SDOには創業以来すでに4年取り組んでますが、今みたいに言語化できるようになるのにめちゃくちゃ時間を要しました。
ここで少し時間を遡り、私がベトナムでのプレスリリース配信事業から撤退して、コロナ禍に直面して深刻なアイデンティティ・クライシスに陥りながらも、今の事業に至った経緯の話をしたいと思います。

やりはじめた経緯

もともと僕はベトナムでプレス配信事業で起業して会社をやってたんですが、2019年末に安直な6カ国展開と、間接業務に忙殺されて事業撤退しました。死

海外で会社経営してるぜうぇ〜い
という肩書がなくなり、ベトナムから一緒に帰国した可愛すぎる嫁と息子がいるのに、引越しと航空券で貯金がほとんどなくなって、無職で日本に帰国し、追い打ちをかけるようにコロナが始まったときは絶望でした笑
まじで笑

ちょっと脱線しますが、無職で帰国し、コロナ禍が始まる直前、パソコンが壊れてしまい、全てがどうでもよくなりました。「仕事に行ってくる」と言って家を出て、サザンビーチカフェの前のベンチで海を眺めて帰る日々を送っていた日々が今の糧になってます笑
ちなみにそのときに自己分析しまくった経験も超生きてます。

その時にストレングスファインダーやって作った自分の活かし方マップ

なんでプレス配信事業失敗したのか?

主に考えていたのは、「なぜプレス配信事業がうまくいかなかったのか」ということでした。

スーパーブルーになりながらもたどり着いた答えは、

「余計なことばかりやっていたから」

でした。間接業務ばかりでした。
経理、労務、採用など、プレスとは直接関係のない仕事が非常に多く、プレスに使えてた時間なとかすごく少なかったなと。反省してます。

そしてそのときに思ったんです。

「どんなに志高く、崇高なビジョンを掲げていても、余計なこと、間接業務ばかりやって余裕がなければ、終わるんだな」

と痛感しました。


気づいた小さな一歩と大きな発見

そんな中、帰国後に開校前の小学校から相談を受けました。学校説明会や資料請求などで多くの保護者のリストがあるものの、適切に管理するために先生方の時間を消費してしまっているという問題でした。
当時、私はやることもなかったので、以前からデータベースに触れていた経験を活かし、学校の先生たちも使いやすいようにAirtableでCDPのように機能するクラウドデータベースを作成しました。

しばらくこの取り組みを続けた後、その学校の副校長先生から以下のような言葉をいただきました。

「和島さんのおかげで、事務員も先生もスプレッドシートでごちゃごちゃやる時間が減りました。
『子どものために〜』とか『教育のために〜』が決まり文句ではなく、本当にそうするための時間を捻出できるようになっている実感があります。」

めちゃくちゃ嬉しかったです。
そしてこのとき、ベトナムのプレス配信事業で間接業務にビジョンが潰されてしまった自分の経験が報われた気がしました。
余計な間接業務に時間を費やしていては、事業は死んでしまうか、成長させられないということを痛感した自分が少し救えた気がしました。

スモールデータオプティマイゼーションで実現したいこと


やってること

スモールデータオプティマイゼーション(SDO)の良さに気づいたのは、こうした経緯からでした。得意分野を活かして志のあるクライアントの力になれるかもしれない、そんな自分の失敗体験を挽回できる可能性を感じました。

データを活用し業務を効率化することで、本来やるべきことに集中できる環境を作ることは、私の価値観とも深く結びついてるなぁと思っていて、最高だと思ってます。

新しい業界に関わるときとか、Twitterで業界の文句や闇を集めまくって、これ全部解決したら神じゃねーか!と思ったりしながら布団の中でスマホいじってます。笑

この領域を極めることで、ビッグデータのように既に大量のデータセットがある会社や業界だけが恩恵を受ける"データ活用"ではなく、中小企業もデータを利益や新たな取り組みの源泉にしていけるんではないかと思ってます。
データドリブンであることが、膨大な情報が必要という意味ではなく、持っているものを賢く使うという意味で自然体に活用できることで、とんでもない大きな意思決定というよりも、小さいけど大事な意思決定を連発していけるんじゃないかと。

水族館のクライアントさんとかめちゃ面白いです。
病院も美容クリニックも脳汁出まくりです。
今まではデータとは少し遠かったかもしれない業界や企業でもどんどんデータを取り込んで行けるようになりたいと思っています。

マネーボールのような革命を起こしたいっす

マネーボール最高ですよね。

さらにその先の実現したいこと

正直なところ、ビジョンに
「すべての企業をデータドリブンに!!」
的なのを掲げそうになった日もありました。けどさすがに現実的ではないなぁと思いました。

けど、どんな業界や会社にも、社内の効率化に取り組んできた人とか、Excel職人のような存在がいると思っていて、
そういう人たちの「これをこうしたらもっと良くなるのでは?」っていう仕事で、自発的に社内情報を整形したり、リストデータをきれいにしたり、データエンジニアさんの仕事の大部分も結構そういうの多いかなと思います。

そういう見えない仕事まじで尊いと思ってます。もっと評価されるべきでしょと。
もしかしたら業務最適化っていう言葉でくくれるのかもしれないけど、実はすごい専門スキルだよなぁと。
そんな尊い仕事もスモールデータオプティマイゼーションの一部なのかもなと思ったりして、SDOが浸透することで、SEO対策みたいな専門スキルとして確立されて、私たちだけでなく、社内の改善に取り組む人々のスキルがもっと評価されたら嬉しいです!!(すでに評価されまくってるとは思いますが。。。!!!)

ゆくゆくは、効率化によって生まれた余裕を活用して、今まで交流することのなかった業界同士や同業者、部署など、時間の余裕がなくて機会がなかったことや、人同士の新たな繋がりから、まだ見ぬ未知の何かになったら興奮するなと思ってます。
水族館×学校とかなんか今よりもっとありそうじゃない?

企業や業界の垣根を越えた交流が促進されて、そうした交流からこれまでにない新たな価値が生まれたらいいなと

「難しいんじゃないか?」と思うかもしれませんが...

水族館や学校などデータとは縁遠そうな業界の方々にも活用していただいていて思いますが、結構皆さまの会社はデータに溢れています。

多分そのエクセルの山、眠れるデータの宝です。
一緒に掘り起こして、業務効率上げながら、データ活用を通じて、本来やりたかったことに取り組む余裕を作っていけたら嬉しいです!!!


連絡お待ちしております!
https://sento.group/

しゃす!!


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