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裏カジノ店は、客をどうやって誘い込み、沼らせ、金をむしり取るのか?

 10月25日、誕生日を迎えました。

 44才です。

 四十を過ぎてもう半分ですか。何となく焦ります。ここからまた向こう1年、頑張っていかないとね。

 そこでふと、一人の女のことが頭に浮かびました。

 8月に窃盗の罪状で逮捕された元・歌舞伎町の立ちんぼ「まなみ」のことです。

 すでご存じの方も多いでしょうが、あのネーさん、10月14日に拘留されていた拘置所から出てきました。そして10月15日、ユーチューバーのインタビューを受け、カメラの前でこう語っていました。

「懲役1年6ヵ月、執行猶予3年です。お父さんにもう新宿へは行くなと言われました。とりあえず、1年間は歌舞伎町には行きません。1年間、頑張ります」

 なるほど、あのコも同じタイミングで心機一転ですか。これは意識しちゃいますね。

 がんばるぞー!

 ってことで、今回のエントリーです。

 10月27日、知人のライターである村田らむさんの書籍が発売されました。タイトルは『人怖(ヒトコワ)2』。内容は、コワイ体験談のオムニバスで、ただしそこにはオバケのヒェーは含めず、人間自体の”闇”に絞って話を集めた一冊のようです。

 いやー、面白そうっすね!

 よし、今回は村田らむさんのその新刊を祝し、人間自体の”闇”を感じる体験談を書いてみようかと。

 えーと、繁華街で”闇”と言えばやはり、

――欲望を煽られ、おびき寄せられ、むしり取られる――

 そういう誘惑の向こう側みたいなのが、一番スタンダードな”闇”の気がします。

 何かそういう話、なかったっけ?

 3年くらい前だったか、取材の一環で都内の裏カジノに足を運んだことがあるんですが、その際、煽られ、むしり取られていく客の様子を目にしたことがあります。

 あのときの店員の蛇のような狡猾なやり口、不気味だったなぁ。

 よし、あれを書いてみましょう。

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