なるほど5秒間
そんな文章に今日の仕事中に出会った。私のデスクワークの6~7割はネットサーフィンである。残り3割で終わってしまう仕事さんサイドに問題がある。
練習してみよう その1 雪
午後も2時を過ぎる頃になると、朝起きた時には全く感じなかった寒さを感じるようになった。ストーブ2台が付いた事務所の内側にいるのに、アウターのダウンジャケットを脱げないでいるのは、それだけ寒い証拠だ。
ふと曇った窓を手で拭きながら外を見渡してみると、空から白い雪がチラついていた。寒いわけだ。
こうも寒いと仕事も手に付かない。そうだ、お客さん用に買っておいた日東紅茶があったな。湯を沸かしてアレを淹れよう、今日は特別だ。
練習してみよう その2 火事
夕飯を食べ終え、茶の間でこたつに入りながらまったりと一日を反芻する。するとLINEに通知がピコン。会社の同僚からだ。「◯◯会社の近くで火事みたい。大丈夫かな。これから県内ニュースで流れるかも。」そう伝えられ急いでテレビを点けると惨状が広がっていた。
当事者となっているかもしれない人相手に電話をかけるのも憚られたので、「明日連絡してみます」とだけ同僚に返信してニュースを見守っていた。対岸の火事だが、心配は募るばかり。
練習してみよう その3 その後
ニュースを見守っていたところで火事が鎮火してくれるわけではない。諦めて風呂にでも入ろうかとしたその時、着信があった。件の会社の代表からである。そういえば別件で夕方に連絡していたんだっけと思い返し、電話に出る。
意外にも冷静な「お疲れさまですー」に安堵と共に驚きを隠せない私。「火事は大丈夫ですか?」と聞く私に、「煙たいんですけど、3ブロックほど先なので実害は無さそうです」ととにかく冷静。
対岸の火事とは、よく言ったものである。
練習してみよう その4 報せ
友人から連絡が届いた。その報せは訃報を伝えるものであり、決して喜ばしいものでは無かったが、私を喜ばせる力が確かにある連絡だった。
他者の死を喜んでいるわけではない。だが2週間前にも聞いていたその時、友人は会話にならない状態だった。
その時に比べれば、すごく前を向いていた。いずれ再会する事を誓って、軽めのLINEを返し合う。ありがとう。本当はこちらが元気づけられるような事言わなきゃいけないのに、私の心が救われたよ。
練習してみよう その5 note
1~4までやってきたが、恐らくこういう事ではないのだ。なぜなら私は『5秒間』という一瞬を切り取れていない。刹那を文章で表現するのは、とてもテクニカルで繊細な作業である事を痛感した。
キーボードを叩いている今この瞬間も、何か違うなと思いながら打ち続けている。
でも大丈夫。これはこれで面白い試みだったじゃないか。楽しい時間をありがとう。明日の私は一体何を書くのだろう。さようなら今日のnote。
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