見出し画像

抽象

あなたは今、世界が具体化に向かって進んでいると思いますか?
それとも、抽象化に向かっていると思いますか?

結論

 一緒くたに片付けられるわけがない、物事によりけりだろう。そういう声がどこからか聞こえてくるようです。
 ああ他でもない自分で発していた言葉でした。

 そう、世界なんてめちゃくちゃ広義に意味を取れるクソデカ単語で、こんな話しても意味無いんです。
 でも、意味はないけど無駄ではないと思うんです。

ジェンダー

 例えば、今日の投稿の見出し画像について話しましょうか。これは今日出かけてきた施設のトイレの案内表示です。
 ←に進めば男性用トイレが、→に進めば女性用トイレがあるわけですね。

 つい昨年、ジェンダーレストイレが話題になりましたよね。諸般の問題をクリア出来なかったので、改修工事が為され決着をみた問題だったと思いますが、様々な議論を産みました。

・特定の性別の人が安心して使えない。
・(トイレ設置は)トランスジェンダーへの優遇・配慮と曲解され、当事者達が誹謗中傷の対象に。
・そもそもトイレの利用者は性別差だけが問題ではなく様々な区分けがある。
・本来の目的である生理現象への配慮の希薄さ。
・流行のSDGsにただ乗っかった感のある造り。

 問題は色々あるのでしょうけど、一番は事後対応というか、批判を受けて改修に至ってしまった事実ですよね。批判を受けるのを承知の上ではじめたのでしょうに(だと思いたいが、称賛される目算があったのだろうか)、1年も経たずにやめてしまいましたよね。

 それでも議論を生んだという意味で、傷付いた方には申し訳ないですが、一石を投じた事には繋がったと思うんです。

 ジェンダーとは何か、ジェンダーレスとは何か、LGBTQ+への理解。理解を深めるという事は、即ち具体化する事ですよね。
 でも男性らしさ、女性らしさ、そうした言葉を少しずつ削っていき人間らしらに持っていく行為。それがジェンダーレスだとも思うのですよ。
 そうなると抽象化している気もしますよね。

実はジェンダーなんてどうでもよくって

 と、識者ぶってジェンダーの事をどれだけ語ろうとしても、私はジェンダーの専門家じゃないし、その問題をさして興味がなく見過ごしてしまった側の人間なので、語る資格すらないと思っているのです。

 じゃあ何が話したいかというと、もう1度見出し画像に戻ってほしいんですよね。

 このアイコン、皆さんはどう思いますか?

 パッと見て、ああ私が入るトイレはこちらだな・・・と一目で分かりましたか?
 私は正直、ちょっと考えちゃいました。なんでもかんでも抽象的にすりゃ良いってもんでもないと思うんですよね。

 我々世代に馴染みのあるピクトグラムといったら、やっぱり色付きのこれでしょ!

 と思うわけです。ね?色が付いている方が分かりが良いんですよ。

 最近、数千年数万年後の文字が伝わらない文明の人々の為にも、放射線の危険性を伝えるハザードシンボルが変わったのを知っていらっしゃいますか?

 正直、センスねえ~・・・と思いませんか?そもそも上のマークが放射性物質を表すマークだと知っているのは今を生きる文明の人だけですからね。
 
 髑髏や右へ走る人のマークを付けたところで、果たして文字が伝わらないレベルにまで離れた文明の人に伝わるとは到底思えんのですよ。
 黄色から赤にしてより一層注意喚起の度合いを高めたっていうのだって、現代文明の価値観じゃないですか。

気づきました?

 私が設けた罠に気が付きました?気が付かずに読んだ人は危うしですなあ。
 私は二元論が好きじゃないので世界がどちらへ進んでいる!なんて明言はできないですけど、抽象力を持ちながら、具体化していったほうが世の中は良くなるんかなーと、そう思います。

 何が罠だったのかについて言及はしない。これぞ抽象力!ワーハッハ!(ただの逃げ)

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