心のなかに世界のナベアツを飼いたい

3の倍数と3の付く数字の時だけアホになります

馬鹿になりたい

 私は今まで、割と賢く生きてきたと思います。自分の人生を振り返った時にバカやってたなーって心から思える時期って、うーん・・・高校3年生の時ぐらいですかね?

 夏休みまで就職組で過ごしておいて、9月1日になった途端進学組へ進路変更。
 進路指導の先生から「お前が狙える大学があるわけないだろ」と言われながらも諦めきれず、色々探してもらった結果、新潟大学経済学部の夜間主コースという抜け道を見つけます。

 「お前の評定でギリギリだよ」と言われ、

 「でも俺経済学なんて興味ないです。」と文句をつけ、

 「もう秋だぞ!今更勉強頑張ったってお前に国公立は無理!私立も(財政的な側面で)無理なんだろ?諦めて経済学学べ!余程興味なければ、自力で転部しろ!」

 「はーい。」

 「受かるか知らんけどな。」

 「え?推薦じゃないの?」

 「推薦でも試験はあるし落ちるんだよ。例年3倍前後の倍率だ。」

 「まじかよ。まあそれ受けます」

ーーーここから2ヶ月強時間軸が飛びますーーー

 11月中旬、試験を受けました。本当に簡単な筆記試験と、小論文だったかな。ちなみに私の受けた当時は合格定員25名のうち60名で争ったので、2.4倍。

ーーーここから更に一ヶ月時間軸が飛びますーーー

 12月も暮れ。終業式が間近に迫る時期。それでも私は受験勉強はしないし、就職活動も全くしないという謎の強者ムーブ。

 絶対に落ちない自信とかがあったわけではないんですけど、かといって受からないとも思っていなかったんですよね。

 部活も無く、みな進路が決まって残りの高校生活を謳歌する中、私も友人たちと同様に謳歌していました。

 そしたら受かっちゃって。

 今にして思うと、この9月から12月の半ば過ぎまでの3ヶ月ちょっとは、本当に馬鹿やってた時期だなーと思うんです。

 それ以外は留年や休学をして親に迷惑をかけたので、結果として馬鹿をやった時期はあるんですけど、別に好きで馬鹿やってたわけじゃないんですよね。

 もうすぐ36年近く生きてきて、たったの3ヶ月です。意識的に馬鹿をやれていたのは。

人並みの幸福

 30台も後半の年齢に差し掛かってきました。子どもの頃というか、割と20代の半ばぐらいまでは真面目に生きてさえいれば人並みの幸福が手に入ると信じていたんですよ。

 私がここでいう人並みの幸福というのは、家庭を築くことだったり一丁前に稼ぐことだったり、そこそこ良いクルマに乗ってローン組んでマイホーム建てるとか、そんな感じのものです。

 どれも手に入らなかった。手に入れようという努力もそれほどしていないのかもしれないし、そもそも欲しくなかったのかも。
 でもやっぱり強がりな気もする。

ここでナベアツ

 だからナベアツなんです。3の倍数と、3の付く数字の時だけ馬鹿になるで有名な世界のナベアツです。今はもう表舞台というよりも売れっ子放送作家さんなんでしょうかね?

 32ぐらいまでは本当に結婚を意識していた相手もいたし、フラれた後もそこそこ本気で探したりはしていたんですけど、それも空回りが続いたもんで。
 もう恋愛はいいかなーと。いや、正しくは恋愛はしたいな。でも結婚はいいかなーと思っています。

 何かね、馬鹿になりたいんですよ。今勤めている職場は本当に良い職場で、疲れることも多いけれども辞めたいとは今のところ思わない。

 でも、自分で何かをやりたいという気持ちが強くなってきているのも事実で。


馬鹿になる為にはじめたこと

3の倍数と3の付く数字が重なる36歳辰年歳男。

 そろそろ馬鹿になろうと思います。手始めにはじめた事があります。生まれてこの方髪は短いものしか受け入れてこなかったワタクシ。

 はじめて髪を伸ばしています。マンバンヘアに憧れたんです。理由は至ってシンプル。

 イオンですれ違ったガタイの良い兄ちゃんが、似合っていたからです。

 おーガタイの良い人間は短髪しか似合わんと思ってたけど、マンバンならスッキリしてるしええやん、ってなったんです。

 この間美容室に行ってその意向を伝えたら、

 「思い切ったイメチェンですね!1年以上かかりますけどね!(ニコッ)」

 って言われました笑 だけど

 「嫌になったら、バッサリ切るだけですから。私は応援します!(ニコッ)」

 と美容師さんに言われたので、頑張って伸ばしてみようと思います。

 とりあえず前髪が目の下ぐらいまで来ないと形すら整えられないらしいです。今の前髪は、大体眉毛にかかるぐらい。

 先は長いけど頑張るんだ。

 人の人生は一回限り、だから自由になんでもしよう!とまでは言わないし、私はそんなリスクは背負わない。

 だけど一生のうちの数年ぐらいは、馬鹿になった時期があった方が、未来の自分も楽しいだろうなーって、そう思ったんです。

 さぁ~んじゅうご さぁ~んじゅうろく さぁ~んじゅうし~ち

 のあたりで馬鹿になってみます。


 40歳を迎えた時、ナベアツのようによんじゅう!(イケボ)と言える人間になっていたいんです。

 心のなかに世界のナベアツを。私の今の目標です。


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