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信州戦争資料センター展示会集成

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信州戦争資料センターは、およそ5,000点の戦時下実物収蔵品を生かすため、毎年テーマを定めて、それに沿った資料を選りすぐって展示しています。近年は長野県内だけでなく、遠くは北海道…
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#ポスター

展示会に向けてー子どもたちの秘密基地「かやは麻」ポスター購入

 毎回、展示会のテーマを決めると、収蔵品に加えて新たなモノを物色して入手しています。それで収蔵品の充実にもつなげているのです。そして今回、これは皆さんに見ていただきたいと、オークションで入手したポスター「かやは麻」です。  かやは「蚊帳」。近年はあまり使われないようですが、麻の蚊帳は、少々重いですが化繊の蚊帳に比べてたたみやすかったし、何より適度な重さが隙間を作らず、使い良かったなと。  そんな蚊帳は昼寝にも好都合。そうして使った蚊帳で戦争ごっこというシチュエーションですね

信州戦争資料センターの展示会ポスターや出版物が、長野県内のデザイナーでつくる「長野ADC」で表彰されています!

 信州戦争資料センターという名をつくるきっかけになった、10年前、ちょうど戦後70周年にあたった2015年の初めての展示会でした。この時、図録を発行したいと思い、行きつけの画材屋さんに「若手のデザイナーを紹介してほしい」とお願いし、出会ったのが現在の事務局長です。  デザインを引き受けるにあたって、中の人の家を訪ねてくださり、さまざまな戦時下の実物を見せながら3時間近く熱心に話し合い、納得できたと引き受けていただけました。この際、中の人がお願いしたのは表紙を「戦争の本とは見

2015年7月、初の展示会「人が語るモノが語るー信州と戦争の時代展」を開催

 他の方の戦時企画におじゃまして得た経験を生かし、自分が伝えたいことを伝えられるような独自の展示会を開く気持ちが固まり、2015年が敗戦後70年の節目であることから、構想を練り始めました。まずは展示会場です。適度な広さで会場価格もお手頃で、人も来やすい場所として、さまざまな人の助言を頼りに、長野市の善光寺近くの中央通り沿いにある「かんてんぱぱ門前ギャラリー」で交渉することに。  相談に行ったところ、展示内容が分かるように社長に説明できるよう、企画書のほか、ブログを作ってほしい