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信州戦争資料センター 中の人の思うこと、やってきたこと

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信州戦争資料センターは戦時体制下にあった日本の姿を、所蔵資料で公開し、見ていただいた方に後はおまかせするのが基本ですが、世の中の動きに黙っていられないときもあります。そんな、通常…
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2024年8月の記事一覧

敗戦の現実をいかに後世に伝えるかー被害者意識ばかり高じていないか憂える

 1937(昭和12)年7月7日の盧溝橋事件から途絶えることなく中国で戦闘を続け、一方で1941年12月8日には英米蘭に宣戦布告して太平洋戦争が始まり、東南アジアを主戦場としてさらに戦争を外側に伸ばした結果、あちらで敗れ、こちらで敗れ、現地住民の恨みを買い、そしてポツダム宣言に躊躇している間に原子爆弾を落とされソ連に宣戦布告され、置き去りにされた満州の邦人があらゆる憎しみの的となりー。その終戦に至る過程でどれだけの生命が失われたか。  そんな逡巡を経たうえで、ポツダム宣言受諾

展示会場で「どうやって収納しているんですか」という質問が多かったのでお答えしますー隙間狙い(´・ω・)

 展示会では、222点の戦時下資料(本、書類、瓶、玩具、人形、記念品、旗、などなど)に加えてパネル展示やら、どこに収納しているのか、よく尋ねられました。結論から行けば「隙間狙い」です!  まあ、自宅を建てる時、とにかく本は好きで多かったし、並べておきたかったので、可能な壁面にはできる限り作り付けの本棚を作りました。これが一番威力を発揮していて、本、紙類は直射日光の当たらないこれら壁面の本棚に収納します。  本来は中性紙の袋に入れるべきところですが、とりあえず酸化をふせぐた