敗戦の現実をいかに後世に伝えるかー被害者意識ばかり高じていないか憂える
1937(昭和12)年7月7日の盧溝橋事件から途絶えることなく中国で戦闘を続け、一方で1941年12月8日には英米蘭に宣戦布告して太平洋戦争が始まり、東南アジアを主戦場としてさらに戦争を外側に伸ばした結果、あちらで敗れ、こちらで敗れ、現地住民の恨みを買い、そしてポツダム宣言に躊躇している間に原子爆弾を落とされソ連に宣戦布告され、置き去りにされた満州の邦人があらゆる憎しみの的となりー。その終戦に至る過程でどれだけの生命が失われたか。
そんな逡巡を経たうえで、ポツダム宣言受諾