軍事教練必須の戦時下中等学校の運動会で、呼び物は大模擬戦ー日中戦争下の諏訪中学校は「漢口最後の総攻撃」
第一次世界大戦後、近代的な戦争は国を挙げての総力戦となることが自明となりました。少なくとも、戦争はより規模が大きくなっていくとされる中、大日本帝国では、潜在的な国防能力増進のため、各種の学校に現役の陸軍将校を配属させ、学生に基礎的な軍事教練を施す体制が1925(大正14)年の勅令「陸軍現役将校学校配属令」によって固まりました。背景には、宇垣軍縮に伴う将校の就職先という観点と、学内での教育の監視という側面もありました。
長野県内でも、各種中等学校や師範学校などで教練が行わ