結納の日に犯してしまったある事件
私がいつものようにnoteを書いていると、
妻がスマホを持って割り込んできました。
その顔は何だかニヤニヤ。
でも妻のテンションに付き合える余裕がありません。
私はひとつの事に没頭する一方、
自分の“やりたい事”ができなければ、機嫌が悪くなる性格をもっています。
大人気ないとは思いますが、その時も殺気立っていたし、ムッとしてました。
「インスタで観てたら面白くて…」と言う妻が差し出した動画。
いったい何がおもしろいの?と言う印象でした。
それはロバート秋山と一緒にラップバトルを繰り広げる人物が、秋山に“何かを”言わせられてるみたいです。
よく見ると、結局『性交渉』と言っている(笑)。
まぁクダラナイといえばそうなんですが、最後出てくる歌詞が私を笑わせる引き金に。
眉間にシワを寄せていた私、忽ちその顔はゆるみ、不覚にも笑ってしまいました。
結納後の大事件
私は9年前の事件を思い出しました。
その日は、朝から結納の日。
母と慌ただしく身支度をすませ、予め準備しておいた結納セットと結納金を持参し、妻の実家へ行きました。
結納には独特の儀式があり、私もなるべく粗相のないようにと挨拶の練習をし、当日に臨みました。
しかし、使うことのない「幾久しく…」がどうしても言えなくてカミカミの挨拶になってしまった残念な思い出があります。
それでも滞りなく結納を終わらせることができました。
その後は、妻のお義母さんが準備して下さっていたお料理を食べて、お開きとなりました。
一気に緊張がほぐれ安堵したのを覚えています。それから私は妻とデートに行きました。
結婚のお墨付きをもらった私。妻とのデートにも気が緩んでしまったのでしよう…。
緊張で疲れた体を休ませることもなく、1時間以上も離れたショッピングモールまで車を走らせました。
その帰り道でも私達は両手を繋いでいます。
「そりゃ勿論、その後は性交渉でしょう(笑)」
私は妻を誘ってラブホテルで「あんなことやコンナこと」をしました(笑)。
朝からの緊張で披露困憊の私、その私にあんなことやコンナことは、私を抹殺する『とどめ』になりました。
コトが終わった私の瞼は、自分の意に反して重くぶら下がってきます。
仕方なく少しの休憩のつもりで体をベッドに預けました。
それから妻も同じように私の隣で眠りについてしまいました。
再び開いた瞼。
時間は先ほどから、そんなに経っていない感じです。
「何時かな〜?」と思って時計を見た瞬間、凍りつきました。
なんと明け方5時を過ぎているではないですか!
急いで飛び起きるも後の祭り。
これから妻を送り届けて何と弁解しようか…
頭の中をグルグルと駆け回りましたが、何の言葉も見つかりません。
ほんの昨日、粗相のないようにと言葉に出した「幾久しく…」。
私は早速、妻のご両親の信用を失ってしまいました。
妻のご両親は、毎朝早くから新聞配達をされます。
私は、何とか鉢合わせだけは避けたかったのですが、妻を送り届けたところで残念ながら鉢合わせをしてしまいました。
万事休す。もうまな板の上の鯉です。
煮るなり焼くなりお好きにしてください(笑)。
そんな私の苦い思い出でした。
『結納して性交渉』したのは何処のどいつだ?
ロバート秋山にそう言われたようで恥ずかしい気持ちになりました(笑)。
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