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温泉分析書の利用価値

今回は温泉分析書の役割について解説させていただきます。

下記は現在掲示されている温泉分析書ですが、このように横書きに変更されたのは昭和53年からでその前は縦書きでした。縦書きの板に書かれた温泉分析書をどこかの宿で見た方もいらっしゃるのではないでしょうか?

温泉分析書では10年毎の検査が義務付けられており、現在掲示されているのは
10年以内に検査したものになります。

温泉分析書の調査費用は概ね10万円程で、それを高いととるか安いととるのかですが、その活用は十分されていないように思います。

湯宿側でも温泉分析書を読み解き理解することで、数字を根拠とした活用方法もあるのではないかと思うのですが、

それとも都合の悪いことでもあるのでしょうか?

平成17年から温泉分析書に加水 加温 循環濾過 塩素の使用の記載も義務付けられたことで、

源泉掛け流しでない湯宿にとっては都合の悪いモノになっているのでしょう。

よって温泉分析書を活用しないとなると高い費用となってしまいます。

やはり入浴施設を利用する利用者が知識を付けるしかありませんね。

またご参考までに、温泉分析書には下記のように湧出量の記載項目があるのですが、

足元湧出などの場合は計れずに「測定せず」となっております。

では温泉分析書でその数値が記載している場合の計り方はどうするのかと言うと、

計量バケツに何秒で満タンになったかを調べて、

1分当たりの湧出量を計算するのですが、自然のモノなので調べきれない場合があるのも無理もありません。

湯守人 Kentが温泉分析書掲示義務と利用について解説させていただきました。


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