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家族の味

『家族の味』

平野 レミ(著/文)和田 誠(イラスト)
発行:ポプラ社
四六判 157ページ

この本には
平野レミさんの人生のかけら・・
レミさんのきっと根底にある愛そのものがすっごく詰まってる。
家族への想いも料理することも
面白いこともドタバタしたことも
日常のささいなことも大きなことも
いろいろあるけど在り方として
一貫して全部に愛がのっているのが伝わって
じんわりする。
そしてこれは
レミさんの人生の「あんなにあんなに」だなって。

レシピもたくさんのっていて
それも文字だけなんだけど
シンプルで簡単そうだから
料理のイメージが頭の中に浮かんで
写真がなくても楽しく読めちゃいます。
時折入る、ご主人である故・和田誠さんのイラスト挿し絵での
夫婦共演にも胸がぎゅっ。

レミさんのことばは
いつもとってもシンプルで
混じりっ気がなくて
単純明快
その「純度」を生きながらに保つことって
簡単なようで一筋縄じゃない!
それを天然でしている人だから
存在してくれてるのをみてるだけで
元気がこっちにも入ってくる気がするんです。
ぴょんっ!やっほっ!
げんき!?ごはんたべてる?!
そんなかんじ。

―お母さんはお客さんが「おいしい」と言ってくれるのを喜んだと思うけど
それ以上に、お客さんがおいしそうに食べるのを見ているお父さんの嬉しそうな顔が好きだったんじゃないかな、と思うのね。
お母さんはお父さんが大好きだった。お父さんが喜ぶと、お母さんも嬉しかった。
だから一生懸命おいしいお料理を作った。―

ご自身の両親のことを話す場面も好き。
「大好きだから。」
結局、理由なんて
まっすぐそれだけでいい。
それだけがいい。
全こちら、「シュフ」に贈る
気持ちが明るくあったかくなる
エネルギーがこもった本です

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