純喫茶とあまいもの 京都編
『純喫茶とあまいもの-これからも通いたい30の名店』
難波 里奈(著/文) 発行:誠文堂新光社
純喫茶がずっと好きだ。
学生の頃は新宿にあった名曲喫茶「スカラ座」や
渋谷の「名曲喫茶ライオン」にいっては
その空気の中で珈琲を飲んだり、本を読んだり
時々顔をあげて当たりを見渡しては
うんうん、としみじみ満足感を覚える
その感じひっくるめて好きだった。
今時のお洒落なカフェの居心地のよさとは
まったくちがうお楽しみが純喫茶にはあって
それはじわじわと私を虜にする。
そこにはテラス席や広々とぬけた景観なんかの
解放感はほぼない。
すこし薄暗くて
しばらくいると
ここはどこでいつだ?と
時空がゆがむような
世界観。
外に出たときに、急に世界が眩しくみえるような
そんな感覚にもなるのも好きだ。
この本は京都の純喫茶と
そこで長年愛されている美味しいものを
沢山の写真と一緒にお届けする垂涎の一冊。
大好きなお店も載っているし
気になってたけど未開だったお店も
はじめて知るお店もあって嬉しい。
それぞれのお店のストーリーがまたいいんだ。
人間模様や人生の気配がしっかりのっていて。
京都に次に来る時まで
ぜひ珈琲をのみながら
お店に旅するように楽しんでほしいな。
ホットケーキやプリン
ジャムとバターをたっぷりぬった厚切りトーストなんかを
準備しながらこの本を読めば
それはもう最高の時間になること間違いなし♡
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