マガジンのカバー画像

成長~新しい私

10
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

27

梅雨と夏の変わり目の蒸し暑い日、いつも通りレッスンをして、先生と電車で移動して、二人でご飯を食べて、コンサートに行きました。先生といつも通りだけど久しぶりのお出かけを、私は満喫しました。コンサートが始まるとホールは暗くなり、すぐ隣に先生がいる、私の胸は高鳴りました。

コンサートが終盤に差し掛かかる頃、私は胃の不快を感じ、お手洗いに行きました。不快は収まらず、私は泣く泣く先生にメールを送りました。

もっとみる

26

私は、先生がピンヒールの靴を履いているのが好きでした。職業柄もあるのかもしれませんが、先生はカジュアルは好まず、フォーマルな服装がほとんどでした。時には上品なジャケットに真っ直ぐなパンツ、大ぶりのアクセサリーとピンヒールのパンプスでバッチリ決まった先生は、外見からして仕事ができる女性そのものという感じで、私の憧れの対象でした。

先生は退院してからしばらくの間、スニーカーを履いていました。先生に似

もっとみる

25

仲直りしてもしばらくは、私自身何となく気まずく、ぎこちなさがありました。けれど、先生はレッスンの前日に必ずメールをくれました。今思うとお互いに依存していたのかもしれません。私は、私と先生がこんなに不釣り合いなのに離れられないのは、ツインソウルか何かなのではと考え始めました。ツインソウルはお互いの試練を乗り越えるために再会するそうです。私は、私個人と先生個人の試練がなんとなく分かっていました。私がそ

もっとみる

24

その後、レッスンの休会の申し込みをしましたが、タイミングが悪くあとひと月、2回分のレッスンが残る形になってしまいました。このままレッスンを受けずにフェイドアウトすることもできるけれど、お世話になった先生とこのまま終わるのはお互いに気持ちの良いものではないと思い、不本意でも残りのレッスンには行くことにしました。

レッスンに行くと先生は、何故あんなことを言ったのかを丁寧に説明して謝ってくれました。私

もっとみる