『学び合う教室文化をすべての教室に』(古屋和久)の投稿で、二瓶弘行氏の名前を挙げた。同氏は、私のメンターであり、こうなりたいと強く憧れを抱いた人物の1人である。筑波大学附属小学校で長い間国語教師として教壇に立ち、現在は大学教授としてご活躍されている。
二瓶氏の授業はこれまで10回以上は参観しているが、全ての授業で子どもが全員挙手をして、豊かに語り合っている。一年生、六年生関係がない。その姿はまさに圧巻である。
そんな二瓶氏だが、もちろん年度当初からそんな子どもたちなのではない。
『対話授業づくり一日講座』では、その秘訣が書かれていた。
二瓶氏の徹底した哲学を感じる。一時間一時間を妥協しない。要求を高く突きつける。多くの教師は強い意志を持っていたとしても、途中で「まあこれくらいなら」と満足してしまう。二瓶氏にはそれがない。二瓶氏はこれとは別に「こんな教室にしたい」という明確な青写真があり、子どもにも共有している。
同著には、「音読すらみんなの前でできない子が、みんなの前で自分の意見など言えるはずがない」とまで言っている。その通りだろう。
子どもを鍛えることにおもねる必要は全くない。