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教育現場のワオラーニング | 先生の学び

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記事一覧

児童精神科医のアプローチに学ぶ、子どもの心を守る関わり方

先生の学校編集部は、取材を通して日々悩み、葛藤している先生の姿に出会います。中でも多いと感じるのが、子どもとの関わり方についての悩み。 優しい先生がいいのか、強いリーダーシップのある先生がいいのか、自分なりの答えが出せない先生や、自分が「教員としてこうありたい」と思う姿と職場から求められる姿にズレがあって板挟みになっているなど、少しでも納得のいく関わり方を模索している先生方も多いのではないでしょうか。 そんなときは、目の前の状況を少し違った角度から捉えてみると、何か悩みを

「子どもたちの学びの場」を改めて考える 【山内佑輔の[余白]をつくる#3】

これからの時代に必要なクリエイティビティとは? 「余白」をキーワードに、これからの時代に必要なクリエイティビティを読者の皆さんと共に考える、新渡戸文化学園の山内佑輔さんによる連載第3弾です。 写真(上)のイベントの様子を動画でご覧いただけます(約3分)。 この映像は2019年12月に開催したデザインセッション多摩(Dest デスト)にて、僕が担当させてもらった「しろ、とうめい、ひかりのあそびば」という企画の様子です。(映像・編集 「地域と映像」佐藤洋輔さん) この連載

【ゼロから学ぶNVC #5】 ニーズの力で対立を超え、多様性の実現を(現場で使えるワーク付)

多様性を認めるってどういうこと? シンガポールに学ぶニーズの話さて、いよいよ今回が最終回。これまで、 をご紹介してきました。 最終回は、「違いを越えてつながり合う」を体現しているシンガポールについて紹介しながら、【Diversity, Equality* & Inclusion =多様性・ニーズの平等性・包括性】を実現する方法について考えていきたいと思います。 【Diversity, Equality* & Inclusion】 は、【DE&I】と略しています。 多様性

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心地よく働ける職場の鍵は、創造性!?創造性を引き出しあう職場のつくり方とは?

先生の学校編集部では、リーダーの立場で頑張る先生方から、「先生一人ひとりのやりたいことを叶えたい、それができる組織に変えていきたい」という心強いまなざしや思いを取材を通して受け取ることが多々あります。 労働環境が問題視される学校現場で、先生方の「やりたい」を叶える環境を実現するためには、どのような情報をお届けできたらいいだろうかと考える中で、リクルートワークス研究所が発行する「『創造性を引き出しあう職場』の探究」というレポートに出会いました。 もしかしたら、心地よく働ける

余白の授業をつくるための共通理念【山内佑輔の[余白]をつくる#2】

これからの時代に必要なクリエイティビティとは? 「余白」をキーワードに、これからの時代に必要なクリエイティビティを読者の皆さんと共に考える、新渡戸文化学園の山内佑輔さんによる連載第2弾です。 余白の力 このポスター、覚えている方いませんか? 2015年冬、JR東日本の「行くぜ、東北。」キャンペーンのポスターです。僕はこのブランドキャンペーンが当時から好きです。今このポスターを改めてみても、とても惹かれるものがあります。自分自身の物語を想像しては、旅好きな心を擽られる気

【ゼロから学ぶNVC #4】NVCの要「ニーズ」とは?(現場で使えるワーク付)

ニーズと境界線の話 - いじめのカラクリ連載#3は、「観察力を鍛えよう/違いに気づこう」ということで、私たちが無意識に持ってしまうフィルターを外して現実を捉え直す「観察」、そして一つの現実からさまざまに生じる「感情」についてお伝えしました。 1日に一度の「観察」タイム、チャレンジされていますか? これまでNVCの4要素「観察」「感情」を一緒に学んできて、今回は3つ目の要素である「ニーズ」について詳しくお伝えします。「ニーズ」といじめは非常に関係が深いと考えており、今回はい

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これからの時代に必要なクリエイティビティを考える 【山内佑輔の「余白」をつくる#1】

これからの時代に必要なクリエイティビティとは? 「余白」をキーワードに、これからの時代に必要なクリエイティビティを読者の皆さんと共に考える、新渡戸文化学園の山内佑輔さんによる連載第1弾です。 徹底的な「余白」設計がもたらすもの みなさん、「THE FIRST TAKE」という企画をご存知ですか? ミュージシャンによる一発撮りのパフォーマンスを映像にした企画で、YouTubeチャンネルが注目され、ラジオレギュラー番組「THE FIRST TAKE MUSIC」も始まり、現

「未認知の打破」に挑むRICEメディア。社会課題について楽しみながら知ってもらうための工夫とは?

“社会課題をユニークに知る”ことをコンセプトに動画を制作し発信している「RICEメディア」。 2021年12月にYouTubeチャンネルを開設してから、わずか1年でチャンネル登録者数20万人を超える新星メディアだ。 2022年7月には、使い捨てプラスチックを一切使わない生活に密着した「1カ月プラなし生活」の企画が注目を集め、特に若い世代からの関心や応援を集めた。そして今年も、「1カ月プラなし生活」が7月1日よりスタートし、早速話題を呼んでいる。 一般的に興味を持ちづらい

【ゼロから学ぶNVC #3】 自分の内側にも外側にも目を向けるNVCのステップ「観察」と「感情」(現場で使えるワーク付)

観察力を鍛えよう連載#2では 共感の力をテーマに、「共感」についての考え方やワークをシェアしてきました。共感はNVCを実践しようとする人と場に、何より最初に大切にしていただきたいものです。 そして連載#3では、NVCの4つの要素 (観察・感情・ニーズ・リクエスト) のうち、最初の2ステップである「観察」そして「感情」について取り上げます。 私たちは知らないうちに、目の前の現実に評価や判断を下している(1)「観察」は高等技術だ 「観察」は、哲学者に【人間の知性の最高のかた

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「概念を探究する」ってどういうことですか?【おしえて!先生 vol.01】

2022年にスタートした「総合的な探究の時間」に関する先生方の悩みを解消すべく、先生の学校では「探究」について学ぶ機会を多く作ってきました。 その中で、概念を探究する学びに取り組む先生や、国際バカロレア(IB)における概念学習の存在を知り、「概念」というキーワードに出会います。そして、私たちの「概念」を探究する旅が始まりました。 「概念」とは一体何なのか。「概念」について学べば、探究についてより深く理解できるのではないか。そう考えた私たちは、探究する学びを実践し続ける市川

小・中学生を夢中にする児童書ヒットメーカーが教える、子ども心のつかみ方

学研プラス発行の「5分後に意外な結末」シリーズ。 そのタイトル通り、あっという間に読めて、最後にはあっと驚くドンデン返しが待っている、今までにない児童書として、小中学生に大人気だ。 1万部を超えればヒット作と言われる児童書の分野で、「5分後に意外な結末シリーズ」は2013年に1冊目を発売後、今やシリーズ累計280万部(2020年4月時点)を突破するベストセラーに。 全国の小中高校で実施される「『朝の読書』で読まれた本ランキング」(トーハン調べ)でも、小学校高学年から中学生

【ゼロから学ぶNVC #2】教室を安心な場にする「共感」の重要性(現場で使えるワーク付)

共感のパワーと技術連載#1では、NVCの基礎とその可能性ということで、NVCの概論とNVCを教育現場に取り入れた際の可能性についてお伝えしました。 どんな感想を持たれたでしょうか?どなたかの希望のニーズを満たすことができていたらうれしいです。 さて、今回から4回にわたって「子どもたちとNVCをどう実践するか?」「さっそくエッセンスだけでも教室で取り入れてみたい!」そんな思いを抱かれた先生方に向けて、NVCのワークをシェアさせていただければと思います。 NVCを実践するま

【ゼロから学ぶNVC #1】 自分にも周りの人にも優しいコミュニケーションを学ぼう

NVCの基礎とその可能性突然ですが、皆さんはご自身が普段話をするときの「言葉の使い方」について考えてみたことはありますか? 私たちの多くは、日常的に「暴力的な言葉の使い方」をしていると聴いたら、ご自身の中にどんな思いが湧いてくるでしょうか? そんな方もいらっしゃるかもしれません。では、「暴力的な言葉」の例をあげてみましょう。 何だか急に自信がなくなってきてしまったでしょうか? もしかして自分が、「暴力的な言葉の使い方」をしているのかもしれない...と。 はじめまして。