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移動時間は恋のうち
21:43高速バスの中
外は雨、ぬるい湿気と若干の疲労感を運ぶバスの中
外を見ながら音楽を片耳に水玉模様にボケていく車のライト
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「さよなら」をしても忘れられない
という瞬間はしばしば人生に訪れるわけですが
それが今日だったのかもしれないと思いデジタルの世界でペンを走らせています。
いや正確にいえば今日ではなくここ3日の話です。
忘れていたことを思い出すというのは人間よくあると聞きます。その瞬間がたくさん散りばめられていました。
0.5秒
ほんの一瞬
全てがスローモーションになる瞬間
フィルムをしてるとたまにそういう瞬間に出会います。あの時あの時間はおそらく自分が世界で一番かっこいい瞬間かもしれません。
80年製造のフィルムカメラを使っていると世界は贅沢な瞬間で満ちていると感じます。神様から与えられた命の中でどれだけ喜びに満ちた瞬間に気づけるか?という全人類に出された課題を解くにはアナログという武器を使う必要があるのです。
あの瞬間について行きつけの美容師さんと話した時に『忘れていたこと』に気づきました
感覚言語を共有すること
今作った言葉ですが、しっくりしてるのでこう書いてます。その美容師さんとは5年ぐらいの付き合いになります。その昔、インスタやiPhoneがなかったころ美容師の方々は写真を撮るならライティングを組んでスタジオで撮影が多かったそうです。
だから写真のことをよく話すのですが、0.5秒の話をした時にわかるなぁと言ってくれました。好きこそものの上手なれという言葉がありますが、何事も続けていると言葉を超越した瞬間に出会うものです。そういう瞬間、分かり合える瞬間に出会えると活き活きするし、人生楽しいとなるあの感じ忘れてました
会いたい人に会う
学校やコミュニティの一区切りついた時に僕らは理由なく会うということの幸せに気づきます
そして理由なく会いたいと言っていいのに時間が経てば経つほど「会いたい」という感情の密度と色が薄れていくのです。
タイミングというのは結構不思議なもので
僕らは会うべき瞬間に会えたり、しばらく会ってなくても引き合わせがあってまた出会えたりするものです
何か頑張らないといけない時
全てを効率よくと考えてしまうものですが、
人に会うことと食べること、寝ることは効率を考えずにしようと思いました
久々に会った友達はやっぱり最高で心地いい時間を過ごせました
ワクワクや感動とか、楽しいなどなど
感情に対する我慢は良くないし、自分を狭めていたことに気づいてペンを走らせていたらバスも終点に
僕らはいつのまにか自分にバイアスをかけて本当の自分に蓋をしたり、自分自身の声に耳を貸さなくなってしまいます
誰かに会うのだって、好きなことを話すのだって歳を重ねる度に少なくなってしまっていた僕のように
そうやって蓋をし続けた本当の自分の声は、聞く耳がないとわかると消えてなくなっていくものです
未来の自分へ
どうか心の声を聞き続けてください
あなたのことはあなたしかわからない
あなたの見えてる世界はあなたしか創れない
否定されることを怖がるんじゃない
君の代わりはいない
人生の主導権を放さないで
愛と世界観を持って自分を愛してください
最近シャッターを切った
残しておきたい景色を添えて
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