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「これからのまちづくりの話」をはじめる前に。


日本で、世界で、これまでの"常識的"な都市開発やまちづくりとは異なる、新しい試みに取り組む人たちが少しずつ出てきています。

個人が、組織が、あるいは地域社会が起こしつつあるそうした変革、新たな可能性をのぞいてみることで、これから先のまちづくり、コミュニティ形成へのヒントがみつかるかもしれません。

ということでこの連載では下北沢から少し離れて、社会を変えようとする新しい取り組みやその現場を見つめてきた、リ・パブリックの内田友紀さんにナビゲーターをお願いし、これからの時代に必要な個人の、組織の、まちという社会との関わり方を探っていきます。

具体的な現場からの事例は次回から、ということにして、今回はこの連載をはじめるにあたって内田さんからいただいたプロローグとも言えるテキストをお届けします。

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「社会システムDIY」
新しい価値を提示しようと試行錯誤する現場から


都市計画もビジネスも、拡大だけを信じられていた時代がすぎて久しい。予期せぬ自然災害で行政システムが機能しなくなることだってある。テクノロジーが便利さを運んでくるといっても、幸せになるかどうかは関わりかた次第だってわかってきた。

そんな時代のなかで、自らの手で社会のほころびを繋ぎなおすような、人や組織が生まれはじめている。

いつの時代も、それまでの常識に疑問を抱き、新しい価値を提示してきたのは、”集団からはみ出した人たち”かもしれない。

彼らは成長や成功という計画された「地図」は持っていない。仲間との関係や面白さ、もしくは”ままならなさ”を「コンパス」に、うまくいったりいかなかったりしながら歩みを続ける。その結果、豊かな暮らしが生まれることもあれば、社会を変えるような仕組みが生まれることもある。

そんな姿を実現している人・組織が、実はまばらに点在しているのではないか。彼らの取り組みを、「社会システムDIY」と呼んでみよう。主体は、個人でも組織でも、個人が集まった集合体でもある。それぞれの手の届く範囲から試行錯誤をし、結果として新たな仕組みが生まれた / 生まれようとしている現場を、紐解いてゆきたい。

それこそがこれからの時代の、個人の/組織 による、社会(まち)との関わり方だと思うからだ。


内田友紀 リ・パブリック共同代表

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早稲田大学理工学部建築学科卒業。リクルート勤務後、2013年イタリア・フェラーラ大学大学院 にてSustainable City Designを修了。イタリア・ブラジル・チリ・ ベトナムなどで地域計画プロジェクトに携わる。同年ブラジル州政府にインターンシップ、国連サステナブルシティ・アライアンス事業に従事した。「Community Travel Guide 福井人」を2013 年に出版。リ・パブリックでは、福岡市・福井市などでの都市型の事業創造プログラムの企画運営をはじめとし、地域/企業/大学らとともにセクターを超えたイノベーションエコシステム構築等に携わる。次代のデザイナーのための教室、XSCHOOL/XSTUDIOプログラムディレクター。内閣府・地域活性化伝道師。


編集/散歩社


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