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特別寄稿 「京都から大阪まで」
そんな歌があった。あれは「京都から博多まであなたをさがして」だったかな。今回は博多はないのが寂しいが、次回はきっと。
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いつも毎回そんな思いを抱え場所から場所へ移動する。トリオのドラマーRossの言葉じゃないけれど「ショーは始まったらwork outと同じで時間がくれば終わるのさ」だ。やっつけ仕事という意味じゃなくて「それくらいクールで」いないと感情に流されてしまうということだ。
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80年第90年代であれば公演は夜が多かったし、昼間は前乗りした土地でmcのネタを探しに温泉や街の名物の銅像や公園やウロウロしたものだ。しかし時代は変わり、昼の1時半スタート公演とかが普通になった。なのでそこへフォーカスを合わせると自ずとウロウロは減り早寝早起きになる。
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ちょうど日本へ帰るくらいのタイミングに、アメリカでユダヤ人の男子シンガーソングライターの1曲にピアノ参加するテイクの録音、森山良子さんの数曲のデモテープの仕上げ、BIG SOLOのリハ、サニサイの選曲が同時進行で忙しかった。
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京都の初日が成功し、2日目の大阪・箕面が無事に終わった。ユダヤ人の男の子の曲にオッケーが出て東京からニューヨークへ音源をMIDIデータで納品し(すごい時代になったものだ!)、良子さんの曲がいい感じで進み、サニサイの方もBrooklyn Voicesの編集を含めて7月分ほぼ納品完了、それまでは慌ただしく心に余裕もなく夢の中を彷徨っているような感覚にピリオドを打ち地に足がつく。あ、滑り出した。その実感がなんとも嬉しい。
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