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特別寄稿「マンリー一家がやってきた!」
マンリー一家が箕面にやってきた。
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「2時に開演やろ? 1時に安井さんにチケット37枚支払って交換することになってんねんけど、その前後でにいちゃん会えるかな? 楽屋で?」
手元の携帯のラインが鳴った。
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その頃、センリーはKGグリークラブの女子たちとのリハ、もうお馴染みになった宝塚少年少女合唱団のみんなとのリハを終えて、楽屋でひとり忙しく本番準備をしていたのだ。そこへこのメールなので、慌ててマンリー家族がすぐに座れるようソファいっぱいに散らかした自分の荷物を片付け始めた。
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コンコン。
早い。勝手知ったるだ。にわかにドアの外が賑やかな笑い声で溢れる。niina(SMP安井さん)とマンリーの弾ける鞠のような会話。僕は廊下の彼らまで聞こえる声の張りで、
「はーい、どーぞ!」
と答えた。
予告通りマンリー、長男Tatsuki、そのお嫁ちゃま(そう、結婚するのだ、おめでたい!)、次男ヒカル(NYにマンリーと何度か来た。)、パパ(マンリーのハズバンド、Tsuyotsuyo。)がそこにいた。みんなニコニコ 満面の笑顔。
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「にいちゃん本番前やのにええんかいな? いや〜悪いわ〜。」
そう言いながら足は前へ進んでいるマンリー。
「大丈夫。みんなもどーぞどーぞ、中へ入って寛いで。」
僕が促すと、すまなそうにお辞儀をしながらマンリー家族の面々が中へ。キャプテン、マンリーがバッグを化粧台に置くと、
「せっかくやからみんな、ソファに座らせてもろたら? 疲れたやろ?」
とどこか遠慮してるハズバンドTsuyotsuyoやタツキ夫妻に肘でツンツンした。キャプテンはヒカルにも、
「あんたも遠慮せんとはよ座り〜や。」
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「はい、お兄ちゃん、これ! 忘れんうちに渡しとくわ。デビュー同時の写真とかSD関西(僕の最初の事務所、関西にあった。)に当時(1983年頃)来てくれはったファンの方たちとお兄ちゃんの交換日誌、実家にあってんや。セピア色やな。どこへ置いといたらええ?」
「ああ(と言いつつかなりいきなりでびっくりしている)、じゃあ、そやな、床にスーツケース開けて置いてるやろ、そこへ入れるわ。ありがとう。」
2トップの兄妹の会話。2人以外は家族と言えど割っては入れず「ぽっかーん」と聞いているだけになる。そりゃそうだ。マンリーセンリーの会話はある意味の”外国語”なのだ。
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