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セトリ通信 (博多の濃すぎるときめきTONIGHT)

博多がずっと宿泊場所だったのでここをキーに熊本へ行き、終わって帰ってきてホテルに荷物を置いて繰り出した。夜遅い時間。今や新幹線で博多ー熊本が1時間で往復できる。すごいことだ。

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熊本から戻り、博多の夜の小さな小料理屋さんは本物の日本食に飢える僕には十分すぎる内容だった。

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朝起きて博多は蝶ネクタイではなく普通のネクタイで行こうと決める。昨夜は履かなかったタイやジャケットと同じソックス。お揃いのものを揃えていたので博多の夜は熊本とはまた「違う心もち」で臨める。

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セトリはどこかに「Mischievous Mouse」で始めるという指令がピピピと下っていた。ならばそこから外さずにシンプルに組み立てようと思いシャワーを浴びる。

1 Mischievous Mouse

https://www.youtube.com/watch?v=freQOXK03OQ

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NYから練習用に携帯したキーボードがホテルの部屋にあるが、全然触れなかった。

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舞台監督N氏が用意してくれた氷嚢を両手両肩に当てて熱冷ましをしつつ。

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2  Wallabee Shoes

初日にomitした「Tommy who knew too much」,「Boys Mature Slow」の2曲をこのあとへ組み込むことにする。オールドスクールなジャズ的奏法をアピール。クラスメートTommy との話をしてから。

3  Tommy who knew too much

https://www.youtube.com/watch?v=UGtvNTL56FE

4   Boys Mature Slow

5  Re:Vision

6  Bikini

https://www.youtube.com/watch?v=Z5vxBwMdIJ4

昨夜選曲から漏れていた「The Look」もやろう。

7  The Look

途中のアコーステイックコーナーでは「Fire Place」, 「When Life was a pizza party」なんてイカしてるかもね?どうだろう。ドキドキ。

8  Fire Place

 9  When life was a pizza party

ざっとセトリはこんなかんじでござい。

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そのあと無言で「B&G」に入ってそのまま「格好悪い(Never See you Again)」に続けるなんてのもよくない?

10  B&G

11  Never See You Again (格好悪いふられ方)

https://www.youtube.com/watch?v=x9m-C5Kzg9s

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ここまでくればSenri Oe Masterpiecesで「Uncle Senri,」「Poignant Kisses,」「You」だ。Senri祭り。クイッククイッククイック〜!

12  The adventure of Uncle Senri

13  Poignant kisses

 14  YOU

https://www.youtube.com/watch?v=_qvyi7yCxww

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そして大喜利はやっぱり「Garden Christmas.」これでどッだ。毎日がクリスマス!

15  Garden Christmas

https://www.youtube.com/watch?v=p7V8WElJ9b4

アンコールには昨夜やらなかった「Orange Desert」などどう?

16 Orange Desert

https://www.youtube.com/watch?v=tmlpduPzoFQ

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数度のアンコールで絶頂のクライマックスを迎え舞台袖にはけるとなぜか舞台監督がいない。(普通は監督が懐中電灯などで足元を照らし階段を降りて楽屋へのドアを開けるがデフォルト)自力で戻るとSONY MUSIC DIRECTのM氏が「Serniさん、今日Poignant Kissesをやっていない」と僕に告げる。

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「あ!」

途中「後でやるからね」とmcで言っておきながら後半の時間調整で意識してすっ飛ばしてしまったのだ。(Senriよくやるよこれ)しかしmcで言っときながらのすっ飛ばしは如何なものか?ああ、ごめんたいこ。

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「もう一度出て行ってやってもいいかな? いい感じでアンコールは終わっちゃったのだけれども」
「今舞台監督に聞いてみます」
M氏が舞台袖へ。ひょっこり覗く。

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「もう退場しているお客様がいるのでできないみたいです」「いやあ、ここで出るのはやばいです」

「そうか、そりゃそうだよね。神様〜〜〜〜〜〜〜ああああ。もう一度特大スーパーメガエコー希望で「からしご、めんたいこッッッッッッッッ!」

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M氏と並歩しながらがっくり肩を落としながら楽屋へ戻る。しょんぼり。

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手応えがバリバリなのに心に「なぜPoignantをすっ飛ばした?」の自責の念に。「まあ、でも内容はよかったので」「そうだよね」「じゃあ」M氏は気を利かせてくれてそっと僕を一人残し楽屋の外へ出る。

ところで本番前のエピソード!

博多のイムズホールが来年に取り壊されると聞いて本番前にM氏と別階のカフェへ繰り出した。外が見える素晴らしいロケーションで味もホスピタリティも最高のお店だった。僕はパスタセットを食べる。アルデンテで美味しかったよ。カルボナーラ。

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M氏はお茶。しばし「アメリカへ帰ったらさ、DJとSenri Jazzをコラボしたいんだよね」なんていう次へのアイデアを持ちかける。「あ、それ、僕もちょっとアイデアがある。いいかもしれないですね」とM氏。ウッシッシ。

M氏との音楽の濃い話は手元でパスタをくるくるさせ、永遠に続くように思えた。40分後ホールへ戻りいざ本番の準備へ。

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昨日の熊本がぎゅっといい感じの一体感のある場所だったので、イムズホールがやけに天井が高くてお客さんが最初少し緊張しているようにかんじた。

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慌てない慌てない。「ゆっくり育てましょう」なので心を尽くし演奏を続ける。すると数曲のうちに暖かい歓迎ムードがグッと増幅された。これだよこれ博多のノリ。心がぐっと照明に照らされた。

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前来た時よりもピアノが鳴っている。相性が更にあったのかしら?ニコ。

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熱いコンサートになった。来年は無くなってしまうイムズホールでのおそらく最後になるこのコンサートで、グッとタイトに心を博多のみんなと共有できたと思う。気持ちはトンコツ。

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本編最後からアンコールあたりでは何度もスタンディングオベーションが起こる。

そして楽屋へ帰ってきたらPoignant をやり忘れてたわけで。ああ、もう言わないで。なんか自分の中での時間調整感が働いちゃったんだよね。って言い訳がましいかちら?  面目無いっす。博多ラストは

17 Indoor Voices

https://www.youtube.com/watch?v=qZ3NIH2fpZI

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この日のafter stageはイタリアンへチームで繰り出した。舞台監督のN氏と絶対にイタ飯へ行こうと言い合っていたので念願が叶う。家庭的で本格的な素晴らしいレストランでのまったり時間。盛り合わせからこのボリュームさ。

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店でもずっと氷嚢で腕や手や肩や脇を冷やし続ける食べ続けるワタクシ。これ地元の美味しいトマトあるよ。

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ぐ、ぱ、すると指の感覚がいい感じで少しづつ戻ってくる。これネギのピザあるよ。皆で一切れづつ食べたあるよ。

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今度博多に帰ってくる時には天神のイムズホールやその周りの百貨店などはかなり姿を変えているのだろうなと思うと胸がキュンとなる。でも実際の閉館は来年らしいからもしかしてまたそれまでに来てたりして?

そういうとこ、あるよね〜! だったら嬉しい。

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アメリカから大量に持ってきたSanitalizeのジェルが手のひらで滑る。ツーンとアルコールの香りがホテルの小さな部屋に漂い消えてゆく。

博多よ、僕にそんなに食わせてどうするよ。

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 博多は「月刊カドカワ」で「いたち」を書いた場所だよな。帰ってくるたびに僕を奮い立たせ元気付けてくれる。

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さあ、一眠りしよう。三日連チャンの明日は14年ぶりの広島じゃけんね。

*この記事はもともとHmmm Japan Tourの電子パンフ「Senri Jazz Times 2」用に執筆されたものです。途中で頓挫したツアーの「その先へ」心を繋げるために一人でも多くの音楽ラバーの皆さんに伝わればいいなと公開します。楽しんでくれましたか?  次は広島っすよ。

「セトリ通信・広島編」はこちら。

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©︎SenriOe2020  ©︎大江千里2020 ©︎PND RCEORDS 2020





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