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Senri Garden ブルックリンでジャズを耕す

グラスワイン1杯分のお楽しみをジャズと共にブルックリンからデリバリー。エッセイ「ブルックリン物語」、ラジオ「Sen Corouge」、日常を写真と文で綴った「Days」、レシピ「… もっと読む
大江千里の未発表のエッセイ、動画、詩、サウンドを発表していく実験ラボであり、みなさんと作り上げてい… もっと詳しく
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2019年12月の記事一覧

今年一年ありがとう!

師走とはよく言ったもので12月に入ってからはずっと走っているのかもしれない。我が家にある日めくりをチラ見するのも、字ズラを追ってはいるものの細かい内容までは頭に入らない。いつも何かにおわれてる。 とりあえずめくれめくれめくれ!の勢いで今日まで来たけれど。 皆さんにとっての2019年はどんな年でしたか?人生それ相応に生きてくれば体の調子が狂うときもあるだろうし悲しい別れだってあるだろうし、きっと山あり谷ありの一年だったことでしょう。でもやっぱり人生は尚も前へ向かって進んでい

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ブルックリン物語 #62 ”There Will Never Be Another You”

「全盲です」 ドクターリーは”I am so sorry”と悲しそうにぴの顔を手のひらで優しく包む。そんな風に言わないでください、思わず声をあげそうになる僕も、”She is fine”と自分に言い聞かせるように呟いてみせる。 いつだったか散歩から帰ってきてリーシュを外し、足元にぴを置いてドアのキーを開けている最中のことだった。散歩のお駄賃が欲しい、そう思って焦ったのかぴがドアと壁の間のコーナーに頭をなんどもぶつけ続けていた。変だなと思った。すると、くるっと向きを変え、階

ALERTS

突然、ALERTSが携帯からカーンカーン鳴り始める。 小さな携帯からとは思えぬくらいの勢いのある音で、耳を劈くような鋭さを持った警報だった。 手元を開けると「SNOW SQUALL(雪荒れ)ICY ROAD(凍ってる路面)WHITEOUTS (真っ白シロスケ)」とある。なんだか穏やかじゃない気配。指を触れると警告音は止まったが念のために天気のアプリで確かめると後1時間後から僕の住むあたりで雪印乳業マークが出ている。雪か。 ちょうど小さな掃除の連続の真っ最中だった。PCの

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10大ニュース 2019

皆さんにとっての2019はいかがでしたか? 今年は僕にとって忘れられない一年でした。毎年同じことを言ってますが今年はぎゅっと人生の酸いも甘いも凝縮した一年でした。それでは早速今年の僕の10大ニュースを振り返っておきたいと思います。僕自身を次のステップに押し上げてくれた出来事を中心に10こ感謝の気持ちを込めて書き残します。 10位 リハビリ ここ数年僕には東京、大阪、シカゴ、NY、シリコンバレー、LAなどにピアノを弾く指や手首や腕や肩や腰などを診察してくださる先生がいます。

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ツリーが我が家にやってきた!

ツリーを今年も飾りたい。 しかし生木のそれなりの背丈のやつは結構重たいっす。自分で運ぶのは大変な力を使うので配達は必須。加えて受け皿の上に自分で組み立てるのも大変。だから最初から組み立ててある木をあちこちで探してた。 いい枝振りの大きくもなく小さくもないやつ、受け皿に既に組み立ってるやつ。でも帯に短し襷に長し。いろんな店で今日も同じこんな会話。 「ねえ、受け皿のついたこのツリー、ウチまで配達してくれないかなあ」 「ああ、ごめん、そういうのやってないんだ」 「わかった

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詩人たちの会、再び。

大学時代ESLの代替で単位になる「詩のクラス」で知り合ったバナード。彼からNYアンダーグラウンドで活躍する「Sの会」を紹介してもらって8年。その会のキュレーターであるスーから「久しぶりにFeatured Poet(スポットライトが当たる詩人)をやらない?」と誘いを受ける。 数年前に同じ誘いを受けた時はまさかの大雪で会は中止。当人やスーにとっては再びのリベンジになるが、そんなことはこの会の参加者には一切関係ない。ベロアの暖簾を潜り自己紹介をする僕に、会のメンバーは自分の詩の発

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大江屋レシピ (102) 「シナチード」の巻

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ぴ散歩32「ぴのウインブルドン」編

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12月2日の音声

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