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NEW DAYS ★ プチDAYS★ブルックリン物語

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ブルックリン在住の大江千里が日々の暮らしを綴る6000字前後の読み応えあるエッセイ。「NEW DAYS」も仲間になりました。単行本『ブルックリンでジヤズを耕す 52歳からのひとり…
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2020年11月の記事一覧

ブルックリン物語 #70 "Anything Goes"

「それはいい。是非やろう。おそらくこの3人であればスタジオをロックアウトにして1日でやったほうがむしろいいものが上がると思う」 アリにレコーディングの知らせをするとそう二つ返事が返って来た。マットも同じ感触だ。自分が考えていたことと彼らとの温度差がなかったので、よし!と早速スタジオを押さえる。時間は昼頃にスタートして丸一日ロックアウトにしてもらい、アルバム1枚をこの中で録音する。これだと万が一進みが遅かったしても、夜の11時くらいまではなんとかスタジオが使える。 エンジニ

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ブルックリン物語 #68 "Tequila Mockingbird"

アリホーニグに初めて会ったのは今から12年ほど前になる。 当時ニュースクール(NYの音楽大学)の3年生だった僕は、同じ学校の卒業生であり先輩のトロンボーン奏者ジョーが中心になって組んだビッグバンドのメンバーになった。ジョーは僕が入学した時はすでに卒業していて、ちょうど学年で言えば4−5年先輩にあたる。年齢は20以上若い彼らが僕の先輩になる。この感覚慣れると悪くない。彼らの世代の音楽家たちは賑やかな顔ぶれで、アメリカのブルーノートレーベルからアルバムをリリースしたトランペット

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ブルックリン物語 #69 Salongo

トリオはN Yのリハスタで初めて手にした航海図を確認し、トミジャズはシミュレーション、肌感覚でマップを確認し、博多でいざ、その航海へと出航した。関係者の客観的感想や博多の観客の生反応が、僕たちがより先へ進むための自信と反省をくれた。トリオの船は進み始める。 少し前に盲腸をとったこともあり、身体が100%完璧じゃないので今自分が持っているものを最大限使い切らなければいけない。ちょっとでも目を逸らすとブレが生じコンデイションに左右される。なので客観的に見つめる目を持って状況に流

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