見出し画像

折りたたみスマホとiPad mini

Pixel Foldで高まった折りたたみスマホへの注目度、さらにはGalaxy Z Fold5が出てきてメディアに取り上げられることが増えてきました。iPad miniを愛用していた私が折りたたみスマホGalaxy Z Fold4を導入して得られた変化を考えてみたいと思う。


折りたたみスマホではなく折りたたみタブレット

使ってみてまず違和感を感じたのは「折りたたみスマホ」という名称。Pixel FoldとGalaxy Foldは「折りたたみタブレット」と呼ぶのが正しいと思う。実際に折りたたんだ状態の画面をサブ画面と呼んでいる。広げるとまさにタブレットなのだ。iPad miniをちょっと小さくしたような感じ。Galaxy Z Fold4はスリムなので小さく思えるかもしれないが、広げると横幅はiPad miniとほぼ同じで、縦が少し短い感じ。有機ELの美しい画面のせいか小さくなったいう実感は少ない。タブレットを折りたたんでポケットに入れられるようにしたデバイスというのが最も正しい。折りたたみスマホはGalaxy Z Flipのことを言うのだと思う。これこそコンパクトになるスマホであり、女性に受け入れられそうな予感がする。

Pixel FoldとGalaxy Z Foldの違いはサイズ感とペンとUI

一番の違いはサイズ。Pixel Foldは折りたたんだ状態でスマホのサイズ。それが倍になるので横に広い。そのため動画や見開きの書籍に向いているGalaxy Z Foldは細長いので折りたたんだ状態では片手で操作もやりやすい。広げると縦が少し短いiPad miniなのでタブレット感覚になる。PDFなどは見やすい。このサイズの違いは普段どのような用途で使用しているかでかわってくると思う。

そして最大の違いがペン。Pixel Foldにはペンがない。Galaxy Z FoldにはSペンというワコムの技術を使った優秀なペンが使える。メモをしたりPDFに手書きで書き込むなどペンを使った作業が多い人はGalaxy Z Foldになる。ペンの書き心地はメモ用途であればApple pencilより滑らか。

そしてGalaxy Z Foldを使ってみて感動したのがOne UIの力。サムスンはAndroidをカスタムしているのだが、これがかなり作り込まれている。かゆいところにきちんと届いている感じ。実用面で素晴らしい。Googleは基本的に素のAndroidで対応はアプリ側でしてねってスタンス。GalaxyはOSレベルでそこを補完している。さすがに歴史があるだけがあると思わされる。

iPad miniの代わりになるか

これは賛否両論があります。代わりになるって人もならないって人もいる。私は代わりになっている。なぜなら電子書籍、メモ、Web、メール、YouTubeって用途が主体だから。そしてアプリはクロスプラットフォームなものにしているため。このように何に使うか、アプリは何を使っているかに依存すると思う。そしてAppleが好きかどうかにもよるかもしれない。
私はAppleデバイスが中心でiMessageも使うが、Apple Watchの通知で対応できるしUltraなのでそこでメッセージも打てる。何とかなっていると思う。ちなみにAppleが折りたたみタブレットを出せばそっちに乗り換えると思う。

折りたたみデバイスの欠点

折りたたみデバイスはまだまだニッチなガジェット好きな人のツールでしかない。これだけ便利なのになぜか?それはまず値段が高すぎる。25万円もする。もちろん割引を駆使することはできるがそれでも高い。Galaxy Z Foldは型落ちになるFold4でもほぼ完成されているのでお勧め。比較的安く手に入れられる。もう1つ懸念点は太くて大きいこと。タブレットとしては軽量小型だがスマホとしては重たくて大きい。薄型化が進むことに期待したいが、まず値段がこなれてほしい。

がんばってほしい日本メーカー

折りたたみはサムスンが先行し、Google、モトローラや中華メーカーが参入してきた。ハードだけでなくソフトもサムスンはかなり先行している。かつては日本メーカーは先進的で高機能なものを作っていたけど今はずいぶん置いて行かれているなって思う。国産メーカーを応援したい気持ちもあるので、がんばってほしいなって思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?