「silent」は日曜日昼に放送してほしい。
今話題のドラマ「silent」を見ている。
登場人物は全員良い人だ。
だけどほぼ全員つらい思いをしている。
良い人がつらい思いをするのは見てる側も辛いので、このドラマを見ていると、とても感情が疲れる。
疲れるほど辛いなら見なければいいのだが、
その疲れを、川口春奈の可愛さが、鈴鹿央士の優しさが、目黒蓮のかっこよさが見事に中和する。
そして、中和したかと思った傍から、
彼らはこれでもかというほど悲しい顔をするのだ。
チョココーティングの柿の種が美味いのと同じで、絶妙なバランスで悦と哀が配合されている。
加えて、個人的にちょうど主人公たちの同世代なので、社会人になってから同級生に対する感情や、高校の思い出に接する距離感がほぼ自分の感覚で見られる。
何ならもうほとんど、元クラスメイト目線と言っても過言ではないかもしれない。
完璧に私が食べやすい大きさの柿の種に、
完璧に私の口に合ったチョコレートがコーティングされてしまっている。
そんな設定上刺さりやすいドラマなのに、それぞれ役者さんたちが、いちいち刺さる演技をしてくるのだ。
刺さりすぎて視聴中に心をフル稼働させているので、視聴後の疲労感はすごい。
申し訳ないが、心が忙しすぎてとても木曜の22時には見れない。見た後すぐには眠れないから。
だから休日の日中にコーヒーを飲みながら、
しっかり構えてTverで見ている。
「こんなに良い人たちが、こんなにつらいままでいいわけがない」
なんとか全員のハッピーエンドを願いながら、
毎週日曜日にsilentを見ている。
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