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荒れた天気の日は

台風が近づいているような、雨と風が吹き荒れている朝だ。
今日は民宿の掃除に行けそうもないと懸念していたら、やはり欠航で帰れない状態らしい。
私の仕事は農作業も含めて天気次第の気楽な稼業である。

どんな天気でも有無をいわせず出勤せねばならない人には悪いが、また昨日とそっくりな一日を過ごすのかと思うとうんざりしてしまう。

たいして変わらない日々を過ごしていても、気持ちの浮き沈みはある。
自然の中で暮らしていれば、天気の良し悪しで気分も左右される。
外は嵐でも平穏でいられる日もある。
おおかたは吹き荒れる風雨のように、ざわつくこころを抑えきれない。

本をめくっても没頭できない。
外のようすと同じく、私の中も騒がしい。
こういう時は没頭できる物語を観たり読んだりするのがいいが、あいにく見当たらない。

ドラマ版「三体」を録画して見始めているが、いっこうに進まない。
翻訳本を読んだのはずいぶん前なので、徐々に思い出してはいるものの、まだ夢中になるまではいかない。
しかし、こんな荒れた天気の日はSFが合っているかもしれない。

SF、サイエンス・フィクション、空想科学小説。
起こりそうにないことを起こりそうに書いたもの。
ファンタジーも似ていて、好きなジャンルの物語でもある。
範囲も広く、「竹取物語」や「浦島太郎」も含められるようだ。

センス・オブ・ワンダー。
レイチェル・カーソンの著作ではなく、SFを読む時に味わう不思議な感覚、感動のことだ。
現実を忘れ、虚構の中に遊ぶのは、落ち込んだときの特効薬。

さあ今日は三体の続きを観よう。
センス・オブ・ワンダーを味わえるといいのだが。




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