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二枚舌の怖さ

#今日の法語

本当に気をつけるべきは
あなたの悪口を言っている
人ではなく、
それをあなたに「告げ口」
している人なのですよ。


#djあおい  

噂や陰口を、仏教では「両舌(りょうぜつ)」といいます。
人間の色々な悪を10にまとめられた十悪の一つに数えられます。

「両舌」とは、「離間語」ともいわれて、仲のいい2人の間をさいて、仲が悪くなるようなことを言うことです。

『雑阿含経』にはこのように教えられています。

これを伝えて彼に向かい、彼を伝えてこれに向かう、遞(たがい)に相破壊し、和合する者を離れしめ、離れば歓喜す。
これを両舌と名づく。

(雑阿含経)
AさんとBさんが大変仲良しだと、あれを一つ仲悪くさせてやりたい、間へ水をさして離れさせてやりたいという心が出てきます。

他人が仲良くしているとねたましく嫉妬の心が起きるのです。

あの人たちの仲を悪くさせたいと思ってAさんに、
「ちょっとちょっと、Bさんあなたのことね、ここだけの秘密と言って、こんなこと言ってたよ」

「え?Bさんそんなこと言ってたの?
 人は分からないものだね。私仲良くしていたのに」

次の日、Bさんの所へ行って、
「びっくりしたよ。あなたAさんと仲良くしてるでしょ、
あなたのことひどいこと言ってたよ」

「えーAさんそんなこといってたの?
人というのは分からないものだね」
こうして二人の仲にひびが入ります。

次の日、AさんとBさんが会ってみると、確かに今までと様子が違います。
こうしてだんたん疎遠になってAとBは仲違いします。
それを高台から眺めて、
「しめしめうまくいった」
と思います。
これを「両舌」といいます。

仲のいいAさんとBさんに、まるきり違ったことを言って仲を裂きますから「離間語(りかんご)」ともいいます。
「二枚舌」ともいいます。

ここで気をつけないといけないのは、たいていの噂話は、悪口なので、両舌が始まっているということです。
その場にいない人の話題を出すときは気をつけなければなりません。
(仏教入門より抜粋)

今日のネコさんは🐱法善寺横丁のサクラネコさんです!水掛不動尊のお参りの方に人気者です!

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