見出し画像

第4話 北海学園とSENNをつなぐ関係案内所

 皆さん、約1カ月の集中的なグループワークお疲れ様でした。私の事前講義が不十分だったこともあり、戸惑いながらのグループワークだったのではないでしょうか。私個人のことについてお話しすると、12/8、15の対談でもお話ししたように、常に「就活」、「インターンシップ」など次の時間が入り込んで、通過地点になった大学に「いる」時間について、皆さんと実感を伴いながら考えてみたいと思い、観光経済論の授業を手探りでつくっています。
 事前のシラバスには、グループワークの最終成果として「北海学園とSENNをつなぐ関係案内所」と書いてあります。その意図についてはシラバスにこう書きました。

 地方の若者の辿り着く先が都市部の大学だとしたら、その大学と地方を結ぶ関係案内所をつくることで、地域社会の観光と経済はどう変わるでしょうか。学生の皆さんからの提案は、実際の「関係学舎 SENN」の運営に反映させる予定です。

2023年「観光経済論」シラバスより

 地方の若者が都市部の大学へとやってきて、通過地点としての大学に流れてくる。そこにはレールがいつの間にか敷かれていて、ベルトコンベアに乗って社会へと運ばれていく。そこには「労働と余暇(観光)」からなる暮らしが待ち構えている。北海学園とSENNをつなぐ関係案内所とは、学生自身が観光経済論の授業を通して一度そのレールを降り、実は無数にあるレールを発見すると同時に、誰か(グループワークの仲間)とともにつくりだす試み(演劇)の場です。たった半年、しかも週に1回の小さな旅だったと思いますが、その風穴は、皆さんがこれから社会に出ていく上での支えや根拠(母校、地元)になるかもしれません。
 この小さな旅で考えたことを言葉にして、次の受講生やSENNを訪れる高校生に残していってください。その言葉が関係案内所となり、未来のシラバスとなります。


第4話「北海学園とSENNをつなぐ関係案内所」
日時:2024年1月18日(木)(I部)16:00~17:30 (Ⅱ部)17:50~19:20
会場:北海学園大学16番教室
講師:山崎翔(homeport)
観客:「焼き鳥男子(仮)」、「もみじ」、「ねずみ荘」、「漢宿」、「Free宿」、「無愛着荘」、「天神」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?