神戸銭湯フォーラム′23に参加♨️
8月29日、神戸市浴場組合と神戸市産業振興財団主催の銭湯フォーラムに参加してきました。
ゆとなみ社代表、銭湯活動家の湊三次郎さんを講師として「伝統を守り、また新しいものを創る」をテーマに、上方講談師の旭堂南歩さんがファシリテーターとして、事前アンケートで集めた質問に答えるという形式。
神戸市は日本の中でも特に銭湯への支援が手厚い。
湊さん曰く、他の地域では「やらないベース」で話をするところを、神戸市は「やるベース」で話が始まるそう。
今日のフォーラムも、シャンデリアが眩しい厳かな空間の中、まず神戸市長の挨拶から始まった。
その神戸市での湊河湯の復活に、地域の活性化への期待が伺える。
私は、湊さん自身が、直接、銭湯ファンと共に銭湯を盛り上げるイベント企画をされていないことに、私はこれまで謎めいたものをもっていた。
今回それ理解できるお話しが聞けた。
湊さんは、この日の前日、2021年にゆとなみ社が継業して復活した愛知県豊橋市にある【人蔘湯】のシャワー機故障で、急遽、工務店で部品を購入し、自ら修理に駆けつけていた。
たまたま部品在庫がひとつだけあり、それを持って、見たことのない機械を修理し、人蔘湯の開店に間に合わせたのだ。
以前、鴨川湯で見かけたときも、
番台に座り、ゴミ拾いや、脱衣所の見回りをしていた…
常に銭湯と向き合い、いつもと同じようにお風呂に入ってもらえる。その銭湯として当たり前のことを続けていくために、自分の時間を最大限に活用している。
古い銭湯を改装して営むことは、大小様々なトラブルが起こる。ゆとなみ社の代表取締役になっても、それを自ら解決に導く。その責任感たるや…
ゆとなみ社=湯を営む会社
まさに名前の通り歩んでいる。
ファンもそれぞれがしたいこと、やれることをすればいい。自分もそうしてきて、今もそうしている。
湊さんはそういう。
湊さんは、銭湯経営について相談されるケースも多い。
当たり前のことを当たり前に行なっていない銭湯が多いと指摘する。
集客数の管理やチラシ配り、看板設置など
普通のカフェやレストランなどでしているようなことを銭湯はしていないと。
水のペットボトルを無料で配るキャンペーンにもメーカーに広告代をもらう。そういう普通なら気づかないところにもビジネスが成り立ち、そういう勘も経営者としては大切と語る。
大学生の質問で、動機がコミュニティ作りでは銭湯を継業することはできないかというものがあった。
銭湯は綺麗で楽しいことばかりではない。
独居の老人で1人でお風呂に入れないのを、行政に繋いだりすることもあるという
楽しそうという考えだけでは銭湯を継ぐのは不可能という。
だから、ゆとなみ社はアルバイトからしっかりいろんな角度から銭湯経営について学ばせて、独立させる。
これまでの経験から、改装して銭湯を継業する場合の確立された銭湯経営のノウハウを、若い人に伝えていく。
本気で銭湯を日本から消さない活動をすることは、こういうことなんだ…
銭湯ファンとしての在り方を、改めて考えさせられた。
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