ファイターズファンとして今思う事

2023年7月8日現在
北海道日本ハムファイターズは3位のロッテと9ゲーム差の4位という順位に沈んでいる。
交流戦を4連勝で終え、さぁ勢いをつけてリーグ戦再開!!
と思った矢先のロッテ戦、言わば3位、4位の直接対決。
私はこのカードが今年のAクラスBクラスの分かれ目の3連戦として見ていた。

結果は1勝2敗の負け越し…。

私は勝ち越すことさえできればまた次に繋がると思っていた。
しかし負け越したためロッテとのゲーム差はまた開いた。
私はこのロッテ3連戦は何が何でも勝たないカードだと思っていた。

遡ること一年前、交流戦最後のカードとなった中日との3連戦、3連勝でリーグ戦に弾みをつけられる最高の形で交流戦を終えた。

そしてリーグ戦再開の1カード目がロッテ戦だったのである。

結果は3連敗…。

しかもこの3連敗をきっかけに7連敗を喫した。
7連敗をした事により、5位との差は歴然と開いた。
交流戦終わりに小さく輝いてた浮上の光はこの7連敗で完全に消え去ったと思った。

そんな昨年の記憶があったからこそ、今年も昨年と同じ事をしていたらAクラスなんて到底辿り着けないだろうと思っていた。

私個人としては今年のリーグ戦再開のロッテ戦に負け越した時点で優勝を目指す気持ちは途絶えた。
同時にこれだけ好きなファイターズの試合を観ることも減り、結果だけを見る日も増えてきた。
こんなんじゃ真のファイターズファンと言えないじゃないかという声もあるだろう。
しかし本当にファイターズが好きだからこそ、無様に負けるファイターズは見たくない。
現実逃避である。
私は東京時代のビッグバン打線の頃からのファンであり、これだけ長くファイターズファンを続けられたのも今に至るまで幾度となく現実逃避をしてきたからだと思う。
当時からやはりただただ負けるファイターズは見たくなかったし、順位表なんて目にするのも嫌だったし何か他の趣味でも見つけてそっちに没頭したりして時間を潰していたりした。
「ファイターズファンならファイターズの負ける試合なんて見たくない」
こう思うのが普通のファンであろう。
私も漏れずこういった面では普通のファンである。
しかし、無駄に野球、パ・リーグ、ペナントレースの戦い方、等々を知ってしまった(気がするだけかもしれない)もんで、この試合、このカードが如何に重要かという事が分かるようになってきた。

ただチームが勝った!応援してる選手が打った!
という次元ではもう野球が観れなくなってしまったのである。
言ってしまえば面倒くさいファンである。
そこは自覚している。

話が少し逸れてしまったが話を戻そう。
昨年の交流戦を連勝で終えた直後のリーグ戦再開のロッテ戦で完全に勢いを失ったファイターズ。
今年はそれと同じ過ちを繰り返しては絶対にいけないと思っていたのだが、昨年と同様に連勝で交流戦を終えた直後のリーグ戦再開のロッテ戦。
昨年とほぼほぼ同じようなシチュエーションで巡ってきたロッテ戦を負け越し、私ははらわたが煮えくり返る思いでいた。

例のスクイズ事件である。

私は以前、ファイターズのサインは盗むのが簡単だと言う本当かどうか分からない記事を目にした事がある。

しかも今年のロッテ戦では何となくこれサインがバレてるんじゃないか?と思うシーンがいくつかあった気がする。(明確に覚えてなくて申し訳ない)

この2つの事象を踏まえて4-4の同点で迎えた9回表ファイターズの攻撃でロッテの守護神益田からノーアウト2,3塁という願ってもないチャンスで2回連続でスクイズ失敗。
しかも完全にサインを読まれてのアウト。
にやっぱりあの記事本当だったんだという気持ちとやっぱりロッテはスクイズのサイン知ってたんだという気持ちと絶好のチャンスを逃した悲しさと様々な気持ちが混同していた。

更にはその日1番に抜擢された石井にスクイズのサイン、この日石井は4打数1安打放っており、その1安打はタイムリーヒットだった事もあり、これから上位打線!!
という場面だったので尚の事石井の打席でアウト3つも稼がれてしまった事に悲しみと怒りを覚えた。

新庄監督は今までのプロ野球に無い新しい采配や選手指導をしようとしている。
これ自体は決して否定はしないし、新庄監督の金言で活躍し出した選手もいるし本当に凄いし素晴らしいなと思う。
しかし野球というスポーツにはセオリーがあり、そのセオリー通りに行った方がいい展開に転ぶパターンが多い。

かつて野村克也さんが「野球は確率のスポーツ」と仰ってた通り、野球のセオリーというのはその確率を上げる為に存在している。

例のスクイズのシーンは下位打線の8,9番打者が繋いで、上位打線にこれ以上無いチャンスを作ったのだ。
文字通り「上位打線」は「下位打線」に比べて安打を放ったり出塁したりする確率の高い選手を置くのがセオリーだ。
この試合では1番石井.140 2番松本.268 3番清宮.294 と決して好打率とは言えない数字だが、この日石井はタイムリーヒット1本、松本は腐っても昨年の首位打者、清宮はこの3人の中では打率が1番高く、当日2安打放ち好調をキープしていた。
打率こそ上位打線と言われるには物足りない気もするが、実績のある選手とこの日好調だった選手が並ぶ上位打線に何故任せてあげられないのかとこの時ばかりは新庄監督を憎んだ。

サインを読まれて、監督からチャンスで打てないと思われた1,2,3番、昨年と同じミスをして勢いを失ったチーム。

この日からファイターズの試合を観るのが辛くなった。

先程も言った通り、新庄監督の奇抜なアイデア采配はハマれば面食らわせられるし、燻ってた選手を蘇らせる選手指導は凄いし、何より私個人としては新庄剛志が北海道日本ハムファイターズとなった2004年にメジャーから帰国、入団し東京時代の不人気球団から北海道に根付くフランチャイズ球団としてここまで注目してもらえるようになった第一人者として本当に感謝しているし。
大好きな人間である。

しかしながら監督として、野球を勝つ上での最低限のセオリーを守らない事やこの試合は絶対に負けてはいけないというターニングポイントの試合を簡単に落としてしまうなど、見ていて落胆してしまうシーンが目立ってしまっている。

選手は日々努力し、成長している。
力はついてきている。
勝てるチームになってきていると思う。

あとは監督「新庄剛志」の勝負勘と反省と緊張感と勉強次第だと思う。

阪神時代に野村克也という球界きっての名将の元でプレーし、新庄監督が在籍した頃の阪神は暗黒期であり、弱者が勝つためにはという野村監督の采配や考え方を間近で見てきているはずだ。
新庄監督の発想に野村ID野球が備わったら鬼に金棒である。
あとは選手をもっと信じて欲しい。
私からしたら選手を1番信じていないのが新庄監督だというように見えてならない。
スターを育成すると意気込んで監督になったからにはファイターズの選手から1人でも多くのスターを育てて欲しい。
しかし、チャンスで打たなければスターでもなんでもない。
新庄監督、あなたならチャンスでどういう気持ちで打席に立てばいいかその選手に見合ったアドバイスが絶対できるはずだ。

今年で監督辞めるなんて言わせない。

しっかりチャンスでも打てるスターを育てるまでは辞めるなんて絶対に言うな。

新庄監督ならできる。
そう私は信じている。


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