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東京都議選,大田区,2013年をふりかえる

選挙コンサルタントおかたかしです。

東京の大型選挙、東京都議会議員選挙が来年に迫っています。過去の分析をnoteに整理していきます。

2013年の都議選,投票日2013年6月23日

都議選の争点

昨年12月の都知事選で知事が猪瀬直樹氏にかわったばかり。
石原前都知事の後継といわれながらも独自色を打ち出すこともためらわない猪瀬都政は始まったばかり。まだ批判的な評価を行うことは尚早だった。(この時点。その後、5千万円の資金提供問題で都議会でつるし上げにあって、2013年12月24日付で知事辞職。)

知事ら執行側に対して、意見をする立場にある都議会の方向性は定まらないので、選挙の争点も作りにくい。
大きな課題は、オリンピック招致だが、議会側も共産党を除いて全体で後押ししている状況である。
(東京オリンピック招致決定は選挙後の9月。)

投票率

43.42%

前回2009年の54.5%を大きく下回る。2009年は、民主党による政権交代直前。
前々回2005年が44%だったことから地方選はこんなものかなといったレベル。

全体の議席シェア

自民党・公明党で過半数を大きく越えました。

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第3党は共産党!
民主党は第1党から第4党に陥落。
前回は民主党が獲得した票が、受け皿がないまま消失してしまい、安定的な基礎票を持つ共産党が頭抜け出しました。

民主党は43の議席を有しており、各選挙区で複数の現職がいる中で、直近で支持率が低いからと言って、現職に出馬を辞退させるような候補者調整が出来ませんでした。もともと、高い投票率のもとで浮動票をつかんで当選してきただけに、票割りは不可能で現職が共倒れになるケースが多かったです。
そして、結果的に共産党候補者が浮き上がるケースがありました。
得票数でいえば、民主党も69万票を超えて、2番手にありました。

都議選では選挙区ごとの定数がまちまち。
都議選では 43選挙区ありまして、
定数1の選挙区は 7
定数2は  16
定数3は  5
定数4は  6
定数5は  3
定数6は  3
7がなくて、
定数8は  2
今回 定数1の選挙区は 全て自民党にひっくり変わる。
でも、定数2では、 第2の勢力が議席をとりやすい。
定数3では、東京都で基盤の固い公明党が1人擁立して議席を獲得する。

大田区の当落状況

定数8と最大の選挙区 大田区
結果は、現職8人そのまま
現職をおびやかすほどの新人はなかなか現れませんでした。

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