正信偈15「印度西天之論家 中夏日域之高僧顕大聖興世正意 明如来本誓応機」

正信偈 15
 
印度西天之論家 中夏日域之高僧
顕大聖興世正意 明如来本誓応機
 
私たちはお釈迦さまの口を通して、直接教えを聞かせていただいているわけではありません。時代も地理的な場所も遠く離れたお釈迦さまの教えを、今、ここまで、繋いでくださった方々がいます。
 
八万四千の教えの最終着陸地点は南無阿弥陀仏です。仏教の研究者たちは歴史の上で、八万四千の教えを解体し、分類分けし、何がその中心であるかを図ろうと試みてきました。その中で、龍樹、天親、曇鸞、道綽、善導、源信、源空と7名の祖師方を通して、親鸞聖人まで南無阿弥陀仏の教えが繋がりました。この7名は七高僧と呼ばれて敬われています。
 
七高僧の最大の功績は、あみだの仏さまの救いの目当てがこの私であると伝えてくださったことであります。すべてのいのちを必ず助けると誓ったあみだの仏さま、すべてのいのちというのは文字通り受け取るほかに、この私一人に向かっているとも受け取れます。この私を救いの条件から振り落とさないためには、条件自体を無くす必要がありました。〇〇したら助ける、○○なら助かる、そんな条件は必要ありません。あなた一人を助けるために、必ず振り落とさないように、すべてのいのちを助けるというように仰った、そうすればあなたも必ず助かるから。これをハッキリ伝えてくださったのが七高僧と呼ばれる方々です。

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