見出し画像

今日から7年目がはじまる。

2015年9月1日、センジュ出版を創業した。
誰がこの会社を必要としてくれるのかわからない、そもそも誰かに必要とされるのかもわからない、
ただ、等身大の本づくり、等身大のはたらき方、
手の届く、目に見える距離を大切にする時間を大切にしたいと考えたら、
この会社が生まれた。

その後の5年間、これまでは知ることのなかった喜びと、度重なる焦燥と、
感情が追いつかないような日々が続き、息が上がりがちだった中での昨年。
この会社のみならず、世界中の多くの企業が、突然足を止める出来事が起こった。

足を止めている間、6期目のセンジュ出版は、本を出すことをしなかった。
では何をしていたかというと、これまでセンジュ出版の本を読んでくださっていた読者一人ひとりと対話をし、
センジュ出版のサービスを受けてくれる方、そしてセンジュ出版の話を聞いてくれる方、
初めてお目にかかる方含め多くの一人ひとりと、
画面越しながらも目を見て、話を聞き、話をした。

できた時間で、それまでより読書量も増えた。
また、自分の五感を研ぎ澄ますべく、嗅覚を用いて身体と対話するための資格を取得することもできた。

たくさんのできなかったこと、たくさんのできたことが交錯した2020年からの1年を経て、
6期目最終日は、スタッフと長時間対話した。

この会社が6年かけてやってきたこと、6年かけて今、センジュ出版を信じてくれている人たちのこと、センジュ出版ができること、できないこと、
センジュ出版が望む未来、
そして、その一筋の線を面にするために、代表が、この会社が、
見せていくもの、見せていかないものについて。

最後はスーッと、シンプルなことばになった。


思い出したのは、創業時に作った会社案内に寄せたことば。


大丈夫だ。
わたしたちセンジュ出版の足元にはずっと、
「しずけさ」と「ユーモア」が変わらずにあった。


7期目最初の今日。
これまでのセンジュ出版を守ってくださった皆さん、出会ってくださった皆さん、
叱ってくださったり、励ましてくださったり、
共に笑ってくださったり、泣いてくださったりした皆さん。

そしてほがらかな未来を信じて、
小さくてたしかなことを、今日も黙って続けるあなたに。


7期目も、センジュ出版はあなたと共にここにいます。
いつも、ありがとう。


#今日の一冊
#こぶしの中の宇宙
#いせひでこ
#243 /365


#創業日

サポート、励みになります!