好きな顔
9月21日はファッションショーの日なんだそう。
1927年の9月21日に、日本初のファッションショーが銀座・三越呉服店で開催されたことに由来し、この日のモデルは女優達。
一般公募作品から選ばれたデザインをもとにした衣装をまとい、ショーが開かれたその記念から。
個人的に好きなモデルといえば、クリスティ・ターリントン。
90年代当時カルバン・クラインの香水の広告で彼女を知ってから、今も変わらずにずっとこの顔に惹き付けられる。
(撮影は故人となった Peter Lindbergh。当時この写真が好きで、雑誌から切り抜いて部屋の壁に貼っていたほど)
ヨガに傾倒し、プーマとコラボしたヨガウェア・nualaや、アーユルヴェーダの原理に基づいたスキンケア化粧品・SUNDARIをプロデュースしたりと、その精神性には当時以上に共感できるし、
妊婦の出産時トラブル予防を目的とした非営利団体・Every Mother Countsを立ち上げ、発展途上国の産婦死亡率について取り上げた長編ドキュメンタリー「No Women, No Cry」をプロデュースしたりと、
その活動にも彼女の美しさが感じ取れる。
彼女とは似ても似つかない能面顔の自分はこれまで、コンプレックスから漆黒色のアイラインを濃く、太く描くことが常だった。
きっかけは根深い劣等感だったものの、これがもう10年以上続く日常になると習慣になってしまい、あまり深く考えることなくすっかり自分の顔そのものになってしまっていた。
だが先日、ある人とのひょんな会話から、この習慣をやめることを決意。数日前からアイメイクの色味や強弱を一新するため、化粧品を変えてみた。
誰からも気付かれない、誰も気にしない、そんな程度の変化なのだけれど、自分にとってはまだこの顔に慣れないような、大きな違和感。
ぼんやりとした間抜け顔が強調されてしまっているような気がするし、体に力が入らないような気もする。
そんなことを思ううちに、どれだけ自分がメイクを戦闘のために用いていたのか気づくことになった。
もう50歳も近いし、これからは守りたい強さをポケットにしまって、
どんどん肩の力を抜いて行こう。
代わりに手にするもののほうが、今の自分には大切な気がする。
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