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What a Wonderful World

時々聞きたくなる曲、聞きたくなる声、わたしにとってのそれは、66歳のルイアームストロングの歌う「What a Wonderful World」だ。

この1968年リリースの2年後、亡くなる1年前に発表された「Louis Armstrong & His Friends」の冒頭で彼はこんなことを語っている。

最近若いやつがよく俺にこう言ってくるんだ
「“この素晴らしき世界”ってどういう意味なんですか?」
「世界中で戦争が行われていますよね?」
「それも素晴らしいっていうんですか?」
「飢饉や環境汚染の問題もありますよね?」
「全然すばらしくなんてないですよ」
落ち着いてこのじいさんの言うことに耳を貸してくれ
俺には世界がそんなに悪いって思えない
人間が世界にしていることが悪いんだ
俺が言いたいのは、世界にもう少しチャンスを与えれば、
みんなその素晴らしさがわかるってことさ
愛だよ愛。それが秘訣なんだよ
もしもっとみんながお互いを愛しあったら
沢山の問題なんて解決される
そして世界はとびきり面白くなる
だからこのおいぼれは言い続けるのさ

音楽プロデューサーのボブ・シールが作詞した「What a Wonderful World」の歌詞には、
I see やI hear が連なる。
世界の何を目にし、何に耳を澄ますかによって、そして、
And I think to myself,
それを自分がどう考えるかによって、この世界はwonderfulなものになる。

この曲を聞くと、一人ひとりの五感がこの世界に何を感じているか、何を感じたいのかが、
この世界を私たちがワンダフルなものにするための、重要な鍵を握っているように思えてくる。

センジュ出版の文章講座ではいつも、書き手の五感が感じてきたもの、感じているものを文章にしてもらう。
そしてそれを感じている自分について、思いを巡らせることで、
自分の感性の源に少し、触れてもらっている。

書き手にも読み手にも、そして聞き手にも。
そこに少しだけ、wonderfulな世界が広がるようにと。

#今日の一冊
#すばらしいみんな
#ボブシール &ジョージデヴィッドワイス 
#ティムホプグッド
#199 /365


#LouisArmstrong
#WhatAWonderfulWorld

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