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🎤ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)とは

大きな音にさらされることで起こる難聴を「騒音性難聴」あるいは「音響性難聴(音響外傷)」といいます。
「騒音性難聴」は主に、職場で工場の機械音や工事音などの騒音にさらされることで起こります。
一方、「音響性難聴」は、爆発音あるいはコンサート・ライブ会場などの大音響などにさらされるほか、ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けることによって起こります。後者は「ヘッドホン難聴」あるいは「イヤホン難聴」と呼ばれ、近年、特に問題視されています。

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WHOでは、80dBで1週間当たり40時間以上、90dBで1週間当たり75分以上聞き続けると、難聴の危険性があるとしています
特に、ヘッドホンやイヤホンは耳の中に直接音が入るため、周囲に音漏れするほどの大きな音で聴いていたり、長時間聞き続けたりすると、難聴が起こりやすくなります。

ヘッドホン難聴は、現代病のひとつです

原因は、内耳の中には蝸牛(かぎゅう)という器官があり、その中に「有毛細胞」という音を感じ取る細胞があります。
有毛細胞の働きは、蝸牛に伝わってきた音の振動を電子信号へと変換し、聴神経を通じて脳に伝えることです。
このことによって音が聞こえます。
しかし、この有毛細胞は大音響や騒音によって傷つき、壊れてしまいます。

つまり、ヘッドホンやイヤホンを使い、「大音響」かつ「長時間」で音楽を聞いていると、有毛細胞が傷ついて音が聞こえにくくなる可能性があるわけです。

ヘッドホン難聴の症状と治療

聴力の低下、耳鳴り、めまいなどがヘッドホン難聴(イヤホン難聴)の主な症状です。これらの症状が出るようになったときにはすでに難聴が進行しているということです。

しかも、有毛細胞が壊れてしまうと、基本的にこれをもとに戻すことはできません。
有毛細胞が壊れる前であれば、ヘッドホンやイヤホンの使用をやめ、それ以外の大きな音も聞かないようにして耳の安静を図れば回復が見込めます。

対策としては、

  • 音量を下げたり、休憩時間を設ける

  • 使用を1日1時間未満に制限する

  • ノイズキャンセリング機能のついたイヤホン・ヘッドホンを選ぶ

  • 遮音性の高いイヤホンを使用する

最後に

好きな音楽が聴けなくなるのは、とても残念です。
正しく音楽を聴いて耳を守ってあげてください。

シニアの達人

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