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📚ダイヤモンド・ビッグ社倒産「地球の歩き方」は、どうなる?

最初このニュースが流れたとき、ほんとうに「ドキっ」としました。
会社は、東京地裁からすでに特別清算開始命令を受けているようですが、出版事業は学研ホールディングスのグループ会社に譲渡されているので、「地球の歩き方」は継続されます。(ほっ)

我々にとっての地球の歩き方

海外旅行において、スマホなんか無い時代に必ず買って持って行っていたのは、この本でした。現地の細かな情報が載っているほか、ホテル選び・レストラン・お土産などにもとても重宝しました。
行きの飛行機の中では、一列には数人この本を読んでいる人がいるくらい。
(空港であわてて買っている人もいる)
とにかく、それくらい有効で海外旅行の必需品でした。

いくつかの不幸な出来事

①インターネット、スマホ、WiFi環境の充実、、、
IT技術の進歩により、「本」という紙のガイドブックから、「スマホ」というデジタルなガイドブックへ進化を遂げました。
スマホからの情報収集に慣れている昨今、自然な流れかもしれません。
②コロナの影響
おそらく、2年~3年海外旅行者は減りました。
この本の売り上げも、95%減ですから大きな影響を受けました。
③広告収入なし
単に本が売れないだけでなく、ガイドブックの中の広告媒体もすべてストップですから、これらの収入もぶっ飛んでしまいました。
そのわりには、現地の情報を収集し、編集し、本にまで仕上げます。
ほぼ国ごとにあるわけですから、多大な製作コストだと想像がつきます。
ちなみに負債総額は、約10.5億円です。

頑張っている「地球の歩き方」

ご存じない方のために、現在は学研ホールディングスが事業を引き継いでいます。

「地球の歩き方」新企画

海外だけではありません、日本もあります。
異色「ムー」とコラボ
ジョジョともコラボ

最後に

旅行業界に何十年働いていました。この本には愛着があります。
旅行、まして大きなお金を使う海外旅行となると、しっかり楽しく過ごすためには、目的地の知識は事前にあったほうが絶対いいです。
絶景を見逃したり、いい時期に行けなかったり、お土産を買い忘れたりが無くなるからです。
ガイドブックは自分の知らないことも教えてくれる、発見があったり、とても便利で旅行先で活用できる一冊だった気がします。
いつまでも書店に並んでいてほしい。

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